表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
486/547

21『魔法で空気に震動を与えて誤魔化したり、素晴らしき衝撃波を出したり。』

 

「我々は83年前、貴女方に潰された組織ですよ」


「83年前・・」




俺にとっては3年前だけどな。

3年前に潰した組織・・【空の口】の洗脳で潰れた組織・国は、少なくないけど・・。




「旧・傭兵ギルドじゃない?

傭兵っつう仕事に理想を抱きすぎてた幹太の為に、アンタが寝てた間に改革が進んでたじゃない」




傭兵ギルドは・・汚職・怠慢ギルド職員や、腐った傭兵を一掃した。


やったのは・・俺と颯太が初めて傭兵になった時の、傭兵ギルド受付さんが主体。

ウェスト傭兵団団長が協力という形。


この二人も理想主義で、其々の立場で持っていた不満を【銀星王国】乗っ取りを期に噴出。

色々と、改革したようだ。

アドバイザー【人土】。




「女学園もだいぶ変えちゃったけど、ソッチは了承の上だし」




孤児院は国の補助を。

女学園は・・かつてのリャター夫人は、女性の働き口先として『騎士団』か『リャター商会』の道しか教えられなかった。


そこで俺と颯太が女学園生徒たちに魔物・魔法使いとの戦い方を教える事で幾つかの道を見出だした。

【人土】とガッチリ繋がった後は、地球の教育システムを取り込み見直し・・職業選択の幅を増やしたり。




「ふん、随分と尊大なコトで。

御自分の罪も覚えていないのか」


「罪なあ・・」




【銀星王国】の各仕組みに、汚職 ( 種族の利より、個人の利 ) に興味の無い【人土】がくい込んでいる。


当時の、そうゆう人間は・・死刑 ( 死刑代表が、男尊女卑を薦めていた王族だな。) か【人茸化】したようだ。


全て、俺が眠っている間の出来事だけど・・全部、80年前に俺が語った理想論から起きた事象。

彼等全員の【巫女】となった以上、その文句は受けとめるつもりではある。




「だから、ドコのダレさん?」


「二千年間、安寧の歴史を紡ぎ続けた者だ!」




怒号と共に・・某さんが、指パッチンをする。

よく悪役が合図にするアレ。

俺、あれ・・スカるんだよなあ。




「───・・んー・・???」


「どしたの、幹太?

疲れた?」


「いや、アッチからなんか・・魔力パス? 違う? 拒否?」


「か、幹太?」




な・・なんつーんだろ?

【人土】たちと、【巫女】である俺の繋がりと『反』対っつうか・・。




「あ・・ああ・・・・あき、は・・ら・・・・かん・・た」


「うぐっ?」




何も無い空間から、声───

いや・・『声』と言うには余りにおぞまし過ぎる、『音』が染み込んできた。

音源は・・最初、見逃しそうな程小さな『穴』。


つか、アレは本当に穴なのか・・?

穴というより、空間に出来たシミだ。

シミが蔓延るかの如く、拡がってゆく。




「と・・『扉』、かしら?」


「いや、魔力が見えない」




アレは、俺を否定するモノ。

アレは、俺を反対するモノ。


アレは・・俺と『反』対なモノ。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 脱字:為にと 傭兵っつう仕事に理想を抱きすぎてた幹太の為に・、アンタが寝てた間に改革が進んでたじゃない」
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ