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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
485/547

20『天然、動く。( しばかれる。)』

 

「クジャラさんっ!」


「おうっ!」




全く・・若い連中は元気だね。

オレは元はと言えば、数人で対・村破級の・・中堅傭兵なんだがな。




『スライム巨人、イエ○ーデビル・バージョン』


「その、核とやら・・いるかね?」




・・・・。




「オレが1匹1匹、丁寧に倒してる横で・・あのまじょたちが一撃で3~4匹まとめてブッ飛ばしてんのを見てるとな・・」


「いやいやいや。

僕たちは20人ぐらいで、やっと村破級1匹を倒せるか異なか・・ってトコなんですからね!?」


「そーですよ!?

クジャラさんは充分強いです!」


「せめて裏切った責任はとる!」


「ハリキリ過ぎんなよ?

傭兵は命懸けで戦うモンだが、命知らずは傭兵じゃねえからな」




責任を感じているアロスはともかく・・若い連中でも、チラホラ暴走気味なんが居るな。


この80年、テリトリーから出てくる魔物は魔王討伐隊しか対応できない・・村破級でも上位のヤツばっかだったしよ。


若いのは、凡そ練習以外で初の村破級っぽいし・・進軍がちょい、ズレてやがる。

オレはフォローに回らなきゃならん。




「・・ハァ。

コレがチビッ子どもなら、フォローで10匹ぐらいブッ倒してんだろうがな」


「ど、どんなチートですかぁ・・」


「ああ、リリちゃんは日本人だからチートっての分かるんだよな。

・・チートってのは女王───アイツ等の母親を言うんだよ」


「女王様・・ですか」


「ああ。

女王───幹太ちゃんなら、こんな奴等なんか・・・・」



◆◆◆



超長距離遠隔操作魔法ブイツーロケット!」


「クワガタたち、空からの監視はお願いね」




俺たち二人の周囲を、200m級の巨石一個が高速でグルグル。

その軌跡は魔法陣。


魔物たちが近付くと、ズビシャ。

( 後で聞いたらコッチの世界遺産だったらしく、お偉いサンに引くほど怒られた。)




「さて。

コレっぽっちの雑魚はコレで良いとして・・颯太との約束は、遅れるワケにイカンからなあ」


「颯太は颯太で・・面倒(お約束)に巻きこまれてそうだけどねー」




要らん事、言わんでよろしい。


颯太とはお互い、『子育て・孫育て』『平和を脅かす魔物・盗賊退治』を終え・・落ち着いてから会おうと約束した。

( 颯太、すぐムチャするし。)


そして取敢ず、最低限の目標は完了し・・やっと三年ブリに会えると思っていたら───




『ようこそ。

秋原 幹太さん、秋原 彩佳さん』


「ん?」




───変なオッサンがやってきた。




「彩佳の知り合いか?」


「寧ろアンタでしょう、このオヤジキラー。

・・この前も、ジキアとザレんとこの息子に色目を使───」


「貴様っ! 何者だっ!?」




新種の魔物2000匹が襲ってくる、このタイミングで現れたんだ。

無関・・・・痛っ・・・・係じゃ無・・・・痛い痛い痛痛痛い・・!?


御免なさい、申し訳有りません、許して下さい、みんな呪いが悪いんや。




「ふふん・・報告書の通り、ド天然のようで」


「みんな直ぐそーやって、彩佳を天然扱いするけど・・彩佳はそんなには天然じゃ───何でこのタイミングで、俺の尾てい骨に攻撃するん!?」




彩佳を庇っているのに・・偶に彩佳から痛いコトされる。

結婚しても、その辺あんま変わらん。

・・でも鬼嫁じゃ無いよ、ホントだよ。

・・ホントだよ?




「・・で?

オジサン、誰かしら?

今の時代、アタシ達に逆らう人間って・・コッチにもアッチ(地球)にも、そうは居ないハズなんだけど?」


「おおぅ怖い、ソレが【人茸の巫女】のキノコですか」




・・マジで、誰だコイツ?

彩佳がキノコを創りだしても・・全く恐れていない。


彩佳のキノコは、今や世界中全ての国々で恐怖の象徴となっている。


事情通、かつ、彩佳を恐れない・・何者なんだ?

( そして、そのコツを教えて欲し

───あ痛っ!?

 

 

次話からは、主人公は書きやすい順で書きます。

 

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