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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
483/547

18『人間魚雷。火薬、自分。弾頭、自分。』

 

「【ビーチェ村】【アグロ村】間、【レンヂナ通り】に魔物、1200出現」


「純香さま、邦花さま、美結夏さま出陣!」


「【人土村】【アキサ村】間、【三朱の森】に魔物、1300出現」


「信太さま、恵太さま、甚太さま出陣!」




お子様等が、どんどん出発して行きまさあな。

何やら・・何処かの誰かと秘密取引をしていたらしく、事前準備が半端なかったですぜ。




「まるで、何処に『旧世代』が出現するか・・分かっているかのようですなあ。

決まって、人の気配のない場合でさあ」


「よく【巫女】様が、その場の思いつきで魔法を作っていましたが・・コレってまさか───」


「ええ、どうやら魔物の好む音をその場で『集音』『録音』『再生』しているですなあ」


「ハハ・・カエルの子はカエルと言いますか・・・・」




ずいぶん渇いた笑い声を上げてらっしゃる。

まあ確かに、機材もなく魔法だけでそんな事出来るのか・・想像もつきませんがね。




「【ジート砦】にも、【巫女】様にも離れた位置ですね」


「母君にバレないよう、戦うつもりらしいでさあな」


「チート・・でしたか。

若い人達流の、『とてつもない』をあらわす言葉は。

・・バレないですかね?」


「あー・・ディッポ団長さんが生きてらっしゃった頃に聞いた話だと───

自分たちが必死こいて【ファフニールベビー】を倒してた時、そんな事も気付きもせず【ファフニール】を倒していた・・そんな御方ですからなあ」




我々が村破級5000匹に右往左往している間に、【巫女】様はもっと恐ろしい『モノ』と───


・・いや。

こりゃ、御約束って奴に感化され過ぎでさあな。



◆◆◆



「はっ、速すぎる!?」


「・・どうやら、クローンとかいう同じ生物でも食ったもんやらで多少、違いは出るらしい。

速度特化タイプ・・コイツ等の主食は【ソニックラビット】か【アローバード】か?」


「どっちも世界一速いっていう魔法じゃねぇか!?

そんなんを捕まえて食う化物を、どうやって倒したら・・」



「あれー? なんで傭兵さんが、こんな所にー?

この時期、誰も居ない場所を選んだんだけどなー?」



「あ? が、ガキ・・!?

何でガキがこんな所に・・おいっ、引っ込んでろ!

今ココは戦場に───」


「オジサンたち、ちょっと邪魔だから・・どいててねー?

超速歩魔法カタパルトっ!

・・うーん、遅い魔物だなあ?」


「なっ・・!?」

 

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[一言] 蛙の子はオタマジャクシ(笑)
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