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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
番外編・2
475/547

10『「ツチノコみたいに見つけたら100万とか・・」「無いよ」』

 

『ヒュー?』


「げっ、賢者!?

何でアンタがココに居るね?」




あたしが雇われ店長をやっているパラヤン商会の店に、キナ臭い客が来て・・久しぶりに『人類皆殺し派魔女』としての本能を発揮できそうな場所(ジート砦)に来てみれば・・最悪ね。


魔女でも古株の・・賢者が、何でこんな所に居るのね?


コイツ、あの馬鹿娘の最側近の一人だから苦手なのよね。

しかも・・妊娠!?

マジで何が有ったね!?




「『三者を越えし者』、知り合いかしら?」


『ああ、古い知り合い。

昔はケンカ(・・・)したけど、今は仲良し』


「ケン───」


『仲良し。 仲良し・・?』


「あーハイハイ、仲良しね!

なーかーよーしーーー!!」


「「「 へー・・ 」」」




・・何がケンカで、何が仲良しね。

嘗ては、【空の口】サイドと【ヨランギ】サイドで血塗の殺し合いをした仲ね。

コイツのこうゆう、惚けたボケっぷりが苦手なのね。




「・・で? アンタ、何でココに居るのね?」


『アキハラ ソウタが、もう直ぐ此処に来る』


「───は?」


『アキハラ ソウタが、もう直ぐ此処に来る』




・・・・。




「冗談・・ね?」


『本気』


「じゃ、じゃあ・・妹が来るって事は」


『姉も来る』


「・・・・」


『・・・・』


「いぃーーやあーーーっ!!?

帰る、アタシゃ帰るねっ!?」




ジート砦(ココ)】にどんなキナ臭い話が転がっているのかと思ったら・・キナ臭いどころか、大噴火直前の火山だったね!


火遊び程度じゃ済まないよ!?

骨も残さずチリとなるのね!




『まあまあ、遠慮しない』


「遠慮じゃないね!?

オマエ、天然もイイ加減にしないとブッ飛ばすのね!?」


『牡蠣、食べる?』


「マジ殺すね!?」


「さ、『三者を越えし者』さん・・。

彼女・・本気で嫌がっているみたいだし、止めた方が」


「少年少女、この天然ボケにもっと言うね!」


『自分は天然ボケではない。

彼女は、貝殻で全身の肉を削り取られて死んだ魔女。

トラウマ克服の為に───』


「何バラしてくれちゃってるねええええぇぇーーーーーーーーーーっ!?」




ホント最悪ね!

魔王討伐隊はアホばっかよ!?




「ま・・魔女ってあの伝説の───」


「はあ・・。

仕方ない・・確かにあたしゃ・・」


「───UMA・・!」


「アホの仲間はアホばっかね!」




人を雪男やなんかと一緒にするなね。

・・・・あー・・疲れたよ。




「魔女と知り合い・・って事は、『三者を越えし者』さん。

アンタも・・魔女なのか?」




・・おっ?

最年長っぽい ( ホントの最年長ババアは賢者だけどね。) 傭兵が、マトモな返しをしたね。


たぶん、この中だと唯一話が通じそうだね。

 

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