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44『男達はキュッ・・っと上がり、元男はキュッ・・っとならなくなって、物足らなさを感じています。』


男達のお股からはアレが無くなっていた。


・・いや、俺達はまだ何もしてない。


縮こまりすぎて屈まれると、立っている俺達の位置からは見えなくなっているのだ。


コイツ等はあの後、もう一回非殺傷魔法で目隠しになる岩のある場所まで吹き飛ばした。


吹き飛ばされ呻いている間に、リャター夫人と女生徒達からイッキに水分を取り服を着させる。


服を着たグループから

「私達の裸を覗かれたんですから、コイツ等も見られるべきです!」

と言われた。


・・一理ある。




「無いっ!」


「人を覗かば穴二つ、オマエが覗く時深淵もまた覗いている・・って言うもんな」


「ぜ・・絶対違うと思──

い、いやぁぁああ・・!?」




覗き魔共の服を女生徒達が剥く。


ディッポファミリー傭兵団の何人かのを見た ( 自主的に・・では無い! ) 時みたく、鼻血が出るような興奮はなかった。


男なら誰でもいいビッチじゃないのだ!



◆◆◆



「あらあら?

ひょっとして・・貴方、デロス?」




女生徒のゴミを見る目に、みるみる小さくなる覗き魔共 ( 、と・・ )。

服を着終えたリャター夫人が覗き魔の一人を見て・・何やら心当りがあるらしい。




「リャターぁ・・貴様、平民の癖にボクを呼び捨てにするなぁ!」


「正座ァーッッ!!」




リャター夫人の一喝と共に空気・・いや、空間が震えて覗き魔共がひっくり返り、そのまま正座させられる。




「・・こっちにも正座ってあるんだね」




全身の毛を逆立てて、颯太が若干場違いな事を言う。

ソダネ・・。

俺はすくみあがって何も考えられなかったヨ・・。




「同じ騎士の、別隊とはいえ団長とヒラでしょ?

それとも・・昇格した?」




なんでも、偉そうな覗き魔・・この【ゲラェブ領】領主ダロスの息子、とのこと。




「ぐっ・・平民の・・女如きが!

わ、分かってるんだぞ!

貴様、『対、村破級』傭兵を匿っているな・・!?

出せっ、コレは領主命令だ!!」




ん・・?

・・俺と颯太を嗅ぎ回っていたのは・・コイツ、というか領主ダロスが?





「さあ~?

なんの事かしら?」




リャター夫人は一切表情も変えず、そう言った。


・・少なくともリャター夫人の目の前で『村破級【ケルピー】』を倒したんだし俺達が『対、村破級』だって分かったハズだ。




「少なくとも私の所に秘密保持が許されない情報なんて無いわ。

誰も匿っていないし、匿っていたとしても咎められる云われはないわね」


「じゃ、じゃあソコのデッカイ・・馬の魚、ソイツは『村破級』じゃないか!?」


「国内・・せめて自分の領地の『村破級』の名前ぐらい覚えておきなさい。

だから万年ヒラなのよ~」


「う、うるさい!

とにかくコイツが証拠だっ!」


「ああ・・【ケルピー】は私達みんなで倒したの。

コレで私達も『対、村破級』ね♡」


「──あ??

あ・・あぅ・・ば、馬鹿・言うな・・?」


「貴方方の身で証明して差しあげましょうか?」


「「「そうよそうよ!」」」




女生徒達が覗き魔共に脅しかける感じで・・俺と颯太をさりげなく後ろに押して、目隠しの壁を作ってくれた。


やべっ・・泣きそう。


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