表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
42/547

42『突然のお風呂回?』

初老は現代と昔とで、歳が違うと知りませんでした。


何故か作者の中では昔の40代だったのでリャター夫人は40歳ちょいすぎぐらいです。


はっちゃけた60代だと思ってた方 ( と、リャター夫人 ) 、申し訳有りませんでした。


「あー疲れたー」




夕方手前、三時過ぎ。


全然疲れてない感じ ( 俺は山登りでヤバいLvの、さっきの訓練では軽く、吐きかけたのに ) で颯太が言ってくる。


アレから颯太は平均4~5人構成5チームと20連戦近くした。


女生徒達もソレなりに訓練結果が出てきて ( 手加減しまくれば ) 善戦出来るようなってきた。




「綺麗な水辺はもう少し欲しいなあ」


「あらあら・・。

この山はウチの商会が所持する山なのだけれど・・。

余所より質・量共に優良な水場よ~?」




ピクニック場唯一の水飲み場で、颯太と女生徒達が順番待ちをしながら水を飲んでいるのを見てふと思ったことが出た。


俺達の故郷の市は『水の都』と呼ばれる程、飲める噴水が2~300mおきにあった。

他県から飲食店が水を汲みに来るぐらい。

( 隣の市から転校生がきて初めて『水道代』という言葉を知った。)


コッチは水源が豊富でもなければ、日本みたいに水道整備がしっかりしてる訳でもない。


ディッポファミリー傭兵団と旅をしてた時も、野営地が変に固まっていたり永々無かったりした。

( 無い時は他の荷物を犠牲にしてでも大量の水を持って行き、かつ水の使用制限がかかる。)


野営地も、こういうイベントをやる場所も綺麗な飲料水を確保出来る水源有りきだな。




「──っていう故郷なんで・・。

ディッポファミリー傭兵団と旅をしてて、水魔法を覚えた時・・汚水からでも清水を作ってくれって頼まれた時はビックリしましたね」




精神衛生的に、酷い水原産の水を使いたいとは思わないが。




「そうねえ~。

騎士団の遠征時、魔法使いにその辺は助けられたわあ~」




水を飲み終えた颯太が手団扇であおぎながら来る。




「さっき高く跳ねた時アッチに湖があったよ?」


「そうか、湖なら大量の水を確保出来るな。

ついでにそろそろ夕食準備の時間だし、魚とか狙っていこっか」


「ま、待って下さい御姉様・・!

あの湖は『村破級』の【ケルピー】が居るって噂で──」


「確か【ケルピー】って馬の上半身に魚の下半身の生き物だっけ」


「ふーん、じゃあ今日は馬肉かあ。

僕、馬って食べたこと無いや」


「へっ!?

あ、あの・・御姉様?

さっきまで出てきた『破級外』じゃないんですよ??」




某、バトルグルメ漫画じゃないが【コカトリス】や【アルラウネ】といった上級魔物は旨いのが多い。

(【ワーム】や【スライム】すら珍味として食う人もいるらしい。)




「特に喋る【アルラウネ】は抵抗あったけど、皆がワイワイと『アルラウネ鍋』を食う様を見て一口食ったら肉と野菜の良いトコ取りの味で結構気に入ってるよ」


「えっ!? あっ!?

今まで『対、村破級』傭兵団に居たから、簡単に倒せると勘違いなさってません!?」



◆◆◆



「あー、ビショビショだなあ」


「結構デカイのが跳ねたからね」


「「「む、『村破級【ケルピー】』をたった二人で・・!!?」」」




仕留めた【ケルピー】の脇で水魔法で水を操作、空中に持上げる。

操作されてない服から水分だけ取り除かれる簡単便利な脱水魔法だ。


同じ方法で湖の水を操作すると土や植物に微生物が取り除かれ、麗水になる。




「幹太姉ちゃん、あの戦闘跡の窪み」


「おっ、いいな。

久しぶりのお風呂だ!

あ、ザレも魔法の使い方はイメージ次第だから見てて?」




窪みに水を溜め、樹脂油を加熱し発火させる要領で水を加熱、温水にするとお風呂の完成。




「いや、あの・・ケル──

・・ハァ・・これが・・お風呂ですか・・?」


「コッチの人だとお風呂は濡らした布で体を拭くだけって人が殆んどだけど・・俺達のお風呂っていえば貯めた温水に入ることだからな」


「僕もだいぶ慣れたとはいえ、こうじゃないと汗を洗い流すって感じじゃないんだよね」




言って、颯太がその場で服を脱ぎ始める。




「えっ? えっ??

この場で・・!?」




だいぶ脳が女性化し──


・・あるいは善人の男に惚れまくっていたせいで、またあるいは悪人の男に嫌な想いをさせられ続けたせいで・・女でも『危険な人間』がいるという認識がこの時はまだ、薄かった・・。


次回、この作者の書くお色気回。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ