表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
36/547

36『顔も髪型も地味です。』


「ど・・どういうつもりですか!?

場合によっては規約違反 ( 傭兵は依頼主の為に命をかけるが、依頼主が傭兵を故意に傷つけたり捨て駒にしてはならない ) で──」


「待って!

貴女達も女の身で傭兵という職業を選らんだんですもの、きっと理不尽な性差別を受けたのではなくて!?」


「うっ・・ま、まあ」


「この学園はそんな世に抵抗する為に作られた学園なの!」




・・嘘は言ってないな。


学園の母体は、性的な差別虐待を受ける女の子達を保護する目的で学園長に作られたらしい。


後に、自らの身を守れる戦闘力、社会生活に必要な教養、等々を教える育成機関と変化。


卒業生を自分の商会へ入れ、売上の一部を学園に回すことで現在の規模となったそうだ。


俺達がディッポファミリー傭兵団に拾われ、してもらった事と基本一緒だな。




「・・で、ソレと胸を揉むのと何の関係が?」


「ソレはソレ、コレはコレ♡」




感情レーダーはずっと善意のまま。

( よけいタチ悪いと思うのは気のせい? )


ヤバすぎる人がいる。

ディッポ団長ォー、なんちゅう仕事斡旋したん!?




「せ、先生・・女の傭兵団なんて聞いた事有りませんわ!

きっと何か企んでいるに決まっています!」




14歳ぐらいの、ジキアよりちょい歳上っぽい女生徒が絡んできた。

助かった、取敢ず話を反らそう。




「そりゃあ俺達『姉妹傭兵団』は新人ですが、師匠から保証は貰ったし・・戦闘も出来るんで皆サンを安全に護衛します!」


「ならばワタクシと勝負なさい!」




言って、女生徒は細い競技用刺突剣を抜く。

レイピアだっけか?


・・何だろう。

この『金髪ドリルもみあげ』じゃないのが凄く惜しいキャラは。

『ワタクシ』っつったぞ!?


腕自慢キャラの自信をチートでヘシ折る『主人公TUEEE』する為の、アレみたい。


ちなみに今の俺の格好は両手両足首に着けた樹脂油水筒で汚れないよう ( 吸着魔法で操れるけどコッチの方が楽。) で、

『ゆったりしたデカめのローブ ( 所謂、魔法使いファッション )』

を着て、包帯を巻いた腕は袖で隠している。


更にちなみに颯太の服は革鎧の下にフリル多めのワンピース。


胴着の修繕は結構自分達でやってたんで、颯太に頼まれて既存の服を ( 素人技術なんでファミリーの修繕担当、クジャラさんに習いながら ) 転移前に見たデザイン風に改造し作った。


コッチに来て、ディッポファミリー傭兵団に貰った服がフリルリボンだったからか、可愛い系に目覚めたらしい。




「幹太姉ちゃん・・僕が──」


「いや、俺が叩きつけられた挑戦状だ」


「・・良い覚悟ですわ!」




俺が同時に使ってる魔法は


『身体魔法』

転移前とほぼ同じ身体能力に毛がはえた程度のを、常時フル発動。

コレ以上は俺の武術の才能だと意味がない。


『感情レーダー魔法』

コッチも常時フル発動。


『防壁魔法』

不意打ち対策用。

弓矢なら弾けるのを常時フル発動。

戦時、気持ち上げるか?


『吸着魔法』

何をどれだけ持ってるかで変化。

平時は旅装なんで増える。


『再生魔法』

コレはもう平時と戦時で丸きり変わる。

とはいえ戦時は鎮痛効果が残るかどうかレベル、常時も俺達を『女』として狙う奴等がいるかもしれないんで気絶してる時以外、フル発動は無い。


後は何があっても動ける用の余剰魔力。


  『平時』『戦時』

身体 15%  15%

感情 01%  01%

防壁 10%  13%

吸着 14%  08%

再生 30%  03%

余剰 30%  60%


数字化すりゃあこんな感じか。

無論、状況次第で変わるが。


あと、余剰の60%全部を一撃に込められる訳じゃない。


俺の全魔力の60%なんてどんだけの破壊力になるか分からないし・・暴走が恐い。


一応、大袈裟にいえば身を隠している立場だし今回はほぼ平時の状態で戦おう。


大概、チート物の主人公はこういう時に加減を間違えて騒ぎになるからな。

調度良いハンデだ。


数字はおおよその目安で御願いします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ