表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
358/547

358『ハーレムに興味は有りませんが、一瞬妄想はしました。』

 

「盗賊共尋問が終わったらしいゼ?」


「あ、はーい」




片手間にすら成らなかった盗賊撃退とはいえ・・労いは必要なので、皆の分の魔力付与をしながら飲料水や軽食を用意していた所でディッポ団長からの報告。




「どんな内容ですか?」


生き残(洗脳されなか)った盗賊共を集めて再結成した盗賊団で、可哀想な(・・・・)人間は居なかったらしいゼ」


「そうですか」




覚悟は有るとはいえ・・クズを相手にする方が、気が楽ではあるしな。




「【銀星王国首都】については?」


「ソレが・・門が完全に閉じられているらしい」




・・門?

外部の人間を拒絶しているって事か?




「【銀星王国首都】って・・自給自足、出来ましたっけ?」


「仮にも一国の首都だからな。

水源豊かな土地に作られているし、貯水池も沢山ある。

田畑も有るし、魚も食える。

───が、食糧自給率は30%前後っつう所だな」




「専門職が居ねェ」、とのこと。


つまり、個人の趣味の家庭菜園。

貯水池の魚も、個人で釣りを楽しむか・・料理店や宿屋が、生け簀代わりに使っている程度。


食材は豊富。

でも、ソレを収穫するガチの農家や漁師が居ないって事らしい。




「本職の農家や漁師なら自失(弱せんのう)されていても・・洗脳前の行動を繰返してましたけど・・」


「【銀星王国首都】にゃあ、居ねえ。

外からの商人を受け入れなくなっているンなら・・生き残りは普段から食いモン屋を利用する奴だとか、か」




選民意識の強い【銀星王国首都】に住む人間は、男尊女卑も強い。


少なくとも傭兵ギルドの外で、真面な男を見た事がない。


一歩外に出て歩けば、唾を吐いてくるか・・値段を聞いて(・・・・・・)くるのはまだマシな方で、イキナリ道端で押し倒されそうになった事も有る。


そして・・そんな男は、「頭がオカシイ」のではなく、「ちょっと堪え性が無い」というだけの評価なのだ。


とてもじゃ無いが、いくら颯太が強い( 指一本触れさせない )とはいえ、あんな街には住めない。

( ディッポファミリー傭兵団が住んでいた地区の家は、外人女の俺達では買えないしな。)




「そうゆう男共は、別に死滅しても惜しくないし・・残った女性達にディッポ団長が種付けしまく───っ痛っ!?」




割りとガチの拳骨が、俺の頭頂部目掛けて降り注ぐ。

ごめんちゃい。




「オメエは俺に何を、させたいンだ」


「ナニをさせたい・・はい、御免なさい」




ディッポ団長が他の女性を抱く。

・・嫉妬心が湧かない訳じゃないけど───


ディッポ団長の血を受け継ぐ人間に・・持病を持つ人は居らず、高い身体能力を持ち、気高い精神を宿す人達ばかり。


以前、TVで癌が日本人の死因NO.1の理由は

『日本人の数が少なかった時代の豪族が遺伝的に癌になりやすい家系だった。

その血が全国に広まった』

とか言っていた。


その説の真偽は知らんけど、【銀星王国】の人間が全員ディッポ団長の子供になれば・・おっと。

特に理由はないが───ヨダレが出た。




「そりゃまあ女性は、なんとしても救いたいですけど・・クズ男は餓えていようが、知ったこっちゃ無いです」


「オメエはよ・・まあいいさ」


「幹太ぁー、盗賊の【人茸じんたけ化】終わったわよー」


「だ、そうだ」


「了解です」




門を閉じた・・か。

まず間違い無く、俺達を意識して・・だろうけど。


どうやって自給自足してんだか。

王族自らが、下々の為に食事の準備をするだなんてとんちんかんな事やっている訳無いし・・。


完全洗脳者の騎士団とかにやらせてんのかね。

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] ディッポ団長との40歳の差婚の可能性?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ