30『様々な視点③』
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『秋原源太視点』
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「お~う源ちゃん、久しぶり」
「ああ、木島たのむ」
色々としんどいんで、学生次代から世話になっとる整体店へ来た。
「あ゛あ゛あ゛~、よう効くの~」
「俺、ゴッドハンドだし?」
親父殿の代からコヤツの代まで、怪我をした時に病気になった時によく世話になっとる。
・・じゃから儂の身体の事は、儂より知っとるじゃろう。
「儂はあと、どんぐらい生きれる・・?」
「・・医師免許も無いのにそんな事言えないよ・・」
「そう、か」
「・・茶ァ、
おかわり持ってくるよ」
孫達の成人までは・・とも思うがの。
・・ふぅ、
父より先に死におって──
「・・ん? 何じゃあ、こりゃあ?
開運グッズちゅう奴か?
木島、御前こうゆうのは好かんかったろ」
部屋の隅に置かれとったのは水晶のペンダントをかけた古い木彫りの狼。
「あ~、それそれ!
聞いてくれよ源ちゃん、今朝開店前に変な婆さんが来てさあ・・無理矢理ソレを置いてったんだ。
『この店に【空の口】が開く』とかなんとか騒いで暴れて警察呼ぶ寸前だったんだぜ?」
「何じゃそりゃ?【空のく・・──
「御待たせ~、源ちゃ・・あれ?
源ちゃーん? トイレかーい?」
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『彩佳視点』
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「・・・・・・」
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『???視点』
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き
た 。
そ
ら
は
え
み が
こぼ
れ
る 。




