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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
支配階級と男尊女卑
271/547

271『また、コスり方が変に上手くて・・色々と想像させます。』


「チキチキ!

人土じんどの巫女】

人狼じんろうの巫女】

人花じんかの巫女】

人茸じんたけの巫女】の【四巫女】による【巫女】大会ぃ~!」


「「「 わぁ~っ、パチパチー!」」」


「わ・・わぁ~・・。

・・ってアタシ、こんなキャラじゃ無い」




何時もの屋根の上。

何時ものメンバーでお喋り。


彩佳が【人茸じんたけ】としてチカラ不足を感じている。


俺もだ。

人土じんどの巫女】の能力は『魂の集束』。

未だ【巫女化】は成功していない。


厳密に言うと日本で暴走し【ジ・タハーカ】を相手にした時と、コッチにて女学園生徒達相手に【人土じんど村】に集まったほぼ全ての人達の協力の元で、【巫女】のチカラは使ったけど・・。




「取敢ず───

俺はゆっくり【スライム細胞】を慣らす訓練をしてゆくよ」


「ワタクシは【狼化】の練習を」


「私はナナさんの真似をするのです。

体内に色んな植物を取り込みたいのです!」


「アタシは・・そもそも魔力操作・魔法のド素人だしね。

クワガタ達と魔力パスを通じて魔力操作の練習をしてみるわ」




すると【巫女】以外の皆そうた・ジキア・モスマンが、つまらなさそうにする。




「良いなぁ・・僕も【人土じんどの巫女】のスペアなんだし、なんかしたいなぁ」


「うーん、颯太にはあんまり面倒を背負わせたくは無いけど・・」


「いざという時、出来る事を増やしておきたいんだ!」


「そうか・・そうだな。

なら【人土じんど】の皆さんに頼もう。

やり方は彩佳の練習方に近いハズだ」




日本で【巫女化】が暴走した時は、山柄さんに無理矢理俺の【スライム細胞】に魔力を送り込まれた。


アレが【人土じんどの巫女】に目覚めた切欠だし、【魔力体】にとり憑かれた颯太の【スライム細胞】に俺が魔力を送ったのが颯太の目覚めだ。


アレをゆっくり少しずつ再現してもらう。




「オレも何か、したいッス!」


「チャー!」


「【ディッポファミリー傭兵団の巫女】か・・」


「お・・女じゃ無いッス」


「チャー?」




モスマンは、なあ・・。

【巫女】云々はさておき・・男女(オスメス)が分からないからなあ・・。

まさか雌雄同体なんて事は無いと思うけど。




「モスマン達・・といえば【人土じんど村】に居た頃、よく分からないモノを見たのです」


「ん?」




ビタが不思議そうな顔で、合掌し始めた。




「こう・・二人のモスマンが合わさって・・」




掌を、合わしたまま横に倒し───




「横になって、スリスリと───」


「はいっ修業開始ィィーーー!!!」


「よ、よよよーし、今日こそ【狼化】を成功させますわっ!?」


「そ、そうねっ!

まま、負けないわよーっ!?」


「な、何っ!?

幹太姉ちゃん、急にナニっ!?」




颯太とビタが「 !?? 」といった表情をする。

モスマンが「チャー・・♡」と頬を染め( ? )つつ、ポリポリと掻く。


ジキアは・・なんか居たたまれない感じ。

・・アレ?

なんか意外と分かって無さそう?

( ザレは座学とかで学んでいるだろうけどジキアは・・まあ、な。)




「───せ、洗脳された人達が俺達を待っているんだっ!?」


「んぅー?

んー・・わ、分かった」




ソレは紛う方無き事実だし。




「よーし、頑張るぞぉ!」


「その意気だ!」









「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・」


「・・・・・・。

そーゆー、増え方なのね」


「シッ!」



◆◆◆



ようやく落ち着いてきた頃。

体内の【スライム細胞】が増え、世界がウッスラと青みがかってきた。




「これ以上は俺一人で【スライム細胞】の量を弄ろうとするとヤバイからな」




しばらくこの状態をキープする訓練をしてみる。

『ドラ○ンボール』だと、常にスーパーな状態でいる訓練。

『HU○TER×HUNTER』だと凝の維持。


ただ、この訓練そのものは辛くない。

(この)世界に来て魔法使いになり、散々やった魔力維持訓練に酷似しているから。


この状態で皆の様子を見る。

この状態だと魔力を『点』でなく『流れ』・・すなわち、『魔法』そのものを視認出来るからだ。




「( ザレは・・やや、頭で考え過ぎだな。

魔力の一部が脳と、行ったり来たりを繰返している )」


「( ビタは・・キノコの菌じゃなくて、植物の種を体内で保管だからなあ。

(【コカトリス】が胃の中で黒キノコを栽培してたのに近い。)

小さい奴はビタの魔力と種の魔力が融合しつつあるけど・・ )」


「( 彩佳は・・なんて言うか、魔力パスでクワガタ達と『しりとり』をしているみたいだ。

相手の魔力パスの一部しりを取って自分のパスに変換と言うか )」




みんなの修業を客観的に見て、何となく俺のヤり方も見えてきた。


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