259『床・・の元々の意味は、『入ってから』がウマいのでは無く、如何に『入らせるか』がウマい人の事を言うらしいです。』
暫く、仕事の関係で一話の文字数が減るかもしれません。
「『私、何も分かりませぇん』って態度で、事有る度に頬を染めておいて床ではまあ随分お上手で───」
「ストオオオォォップっ!!!」
何だこの人。
口調まで変わって・・。
「そ、その・・・・。
ザレに【人狼の巫女】のチカラが無いのと、ザレの御先祖様が───ど、ドスケベ? なのと、何の関係が?」
「・・あ、ああ。
そもそも【巫女】とは本来、【空の口】を封印するための装置にすぎない」
「【空の口】を封印?」
【空の口】が強すぎるとか不死とかか?
魔封○的な。
「そう。
『洗脳を解く』チカラとは、その副産物」
「【空の口】関連はチカラを失うって訳かあ」
「誰でも【空の口】を封印出来る訳では無い。
なので『三者』は自分達から派生した者達に『三者』のチカラの一部を与える」
「ソレが【巫女】に覚醒するって事なんだな」
「自分は・・貴女が怒った通り、自分から派生した者に興味が薄い。
初期の者は【スライム】と同じで、自意識など無かったから特に。
なので『チカラ』を受け渡す条件を『最強』のみに設定した」
条件・・ね。
だから賢者の血筋に関係無く、【人土】ってだけで俺が【巫女】になったのか。
「『覇者』と『聖者』が子孫を派生させる前に、自分は『粘土』に捕らわれたので彼女等の条件は分からない」
「そ、そうか」
「ただ・・『覇者』はドスケベである、という事は───己から派生した者への興味も濃い?
親子愛など血を次代へ運ぶ性欲の一種だから」
う、うーん・・一概にそうとは言えないけど、言わんとする事は何となく理解した・・かな?
「故に、『覇者』は己の全てを渡したいと思うのかもしれない。
【人狼の巫女】の条件は、『【人狼】の女』かも」
「現存する【人狼】の女性全てが【巫女】候補だ、と?」
「覇者は20人兄弟中唯一の女。
母親もほぼ同じ。
母方の女は極端に女が産まれにくい血だったそう」
男からは娘は普通に産まれるが、女からは娘が産まれにくい一族との事。
覇者がどれだけ子を産んだか知らないけど・・今の【人狼】は、【巫女】が受け継がれた娘の家系( ザレ・ザラクスさんとこ )と、【巫女】が受け継がれなかった息子達の家系、って事か。
「本来、一時代に一人しか( 確率的には )女は産まれない。
だがもし二人以上、女が産まれたら」
「ザレ以外に【巫女】候補がいて、【巫女】のチカラが別たれている?」
「可能性としての話。
根拠は『覇者』がドスケベ。
あとは・・幼体愛好者」
子供好きと言え。
何かその言い方だと、その・・ペドみたいだろ。
・・でもなあ・・。
もう一人の【巫女】かあ・・。
ザレはあそこまで絞りこみが済んでいたから【巫女】だと分かった。
もう一人の【巫女】なんて・・もし『数百年前に別たれた一族の子孫』だとかが居れば・・探しようが無い。




