252『獣人は人の業。』
家族が病院に行く、その付き添いで投稿が遅れました。
申し訳有りません。
『・・・・ん・・くぅ・・はあっ・・っ!?』
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「幹太姉ちゃんとジキアさん、なんでソワソワしてるの?」
「馬鹿だからよ」
「カンタお姉さんとジキアさんとではソワソワの仕方が違うのです!
ジキアさんはソコに何かを隠しているのですか!?」
「なっ無いッス!
なんも隠して無いッス!!」
「・・チャー」
何時もの屋根の上。
何時ものように適当なお喋りをしたり、【人土】の人が用意してくれたオヤツを食ったり、訓練したり。
【連合】へ行く途中の今はザレの【人狼化】訓練を皆で補佐。
【人土村】へ行く途中、俺達を襲ってきた時に見た【本家・人狼】が変身する瞬間の魔力の流れを再現させている。
【人狼】が変身する瞬間を見た事が無いザレのため、俺自身の体内でその魔力の流れをマネる。
俺がマネた所で何も無いけど・・ザレがマネると再現率が上がれば上がれる程、ザレ曰く『ザワザワする』との事。
───んで。
「はぁ・・はぁ・・・・んくっ!」
本人的には苦しい訳じゃ無い、らしい・・けど。
なんつうか・・その・・ねえ?
◆◆◆
「はぁー・・何やら、頭がフワフワします」
「『ザワザワ』から『フワフワ』か・・。
感覚の変化が有るのは進歩した証拠かな」
「魔力のトレースは淀みが減ってきてるわね」
「い・・良いと思うッス」
どういう『良い』なんだか。
ちなみに、この訓練は彩佳とジキアもやろうとして・・ダウンした。
ソレだけ体内の魔力の流れを変えるのは難しい上にキツいらしい。
「『複数』『異種』『同時操作』の訓練には為るんだけどな。
・・で、ザレ。
肉体的に何か変化は有るか?」
「御姉様が隅々まで調べて下さ───痛いですわ、アヤカっ!?」
「今そんな時じゃ無いでしょっ!?
・・ったく、実際どうなの?」
「正直、多少熱っぽいだけであまり変化の実感は有りませんわね」
確かに見た目に変化は( 見える範囲では )無い。
「怪我は治っているのです」
「えっ?」
「ザレさんの右足のココ、小さいですが怪我が有ったのです。
ココだけ自己再生魔法が強化されたのですよ」
やっぱこの辺は流石【人花】だな。
他の生物( 植物 )を操る事に長ける分、他人の小さな魔力の変化に敏感らしい。
「最終的にはどんな姿になるんでしょうか・・」
【人土】や【人花】は見た目に変化は無いけど( 【人土】の【巫女化】は風船になったりするっぽいが。)【人狼】はモロ見た目が変わる。
生まれつき慣れ親しんだモノで無い以上・・不安は有るか。
「幹太・・アンタ、ケモミミ属性とか無いわよねえ?」
「な・・無い、と思う」
「どんな姿ですの?」
実は『人3:獣7』ぐらいのは───う"うん、ナンでもナイ。




