249『その割りには人が居る時間帯に風呂に入っているような?』
最初の村を出発して、約10日後。
みんな大体なれてきた。
①村に着く。
②適当に炙り出し。
③適当に悪事を暴く。
④【人茸化】。
「もう村を発見した瞬間、キノコの胞子をバラ撒いてもイイわよね?」
「・・・・・・駄目、だ・・ぞ?」
「一応、理性有る者としてァ止めとけ」
まあそんだけこの国はクズ男ばっかりで・・そんな男だけが小さな集落で正気を残していたら、ロクな事しかしでかさない訳だな。
んで、最初の村を含め四っつ目の村での事。
何時ものように村内を大声で会話をしていると一軒の家から飛び出てきたのは・・女性っ!?
そ・・そりゃ、こういう事も有るか。
なんとなく男が続いたから無意識にクズ男退治前提の気でいたよ・・。
「たっ、助けて・・っ!」
「どうなされましてっ!?」
ザレが女性を保護、彩佳が飛び出てきた家を警戒し───
「・・『何時もの』が有るのは有るのね。
・・あー、見えちゃった」
彩佳に釣られて家を見たら・・ああ。
パンツをビザまで下げた男が顔を覗かせている・・。
( いくら俺でもアレは不快だよ?)
彩佳もなあ・・。
ディッポファミリー傭兵団の何人かが『家の中で風呂』という環境から、裸族の快感を覚えた。
( 露出の快感を覚えた・・訳では無いハズ。)
そのせいで俺の好きな人が『見慣れて』しまった。
「・・貴女は、あの男に襲われているのですか?」
「( コクコク・・っ!)」
嘘はついていない。
状況を利用した強盗とかじゃ無いっぽいな。
今や彩佳もザレも真偽が分かる。
皆で顔を見合わせ動く。
◆◆◆
「あ・・有難う御座います」
「貴女は正気なんですね?」
「は・・はい」




