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239『「人化して美少女になったら許さないわよ?」「無いから」』

元々の『237話』と『238話』を合併させています。

分かりづらくて申し訳有りません。


今回の風邪は初日に『頭痛と高熱』、『頭痛』は完治して ( 熱は微熱でずっと ) 『節々の痛み』。

『節々の痛み』が完治して『鼻・咽の痛み』と、症状が一つずつバラバラに来て安定しません。


ひょっとしたら、また短くなるかもしれません。


「『街破級を見世物』・・か。

そういや、【ファフニール】を倒した後、【北の村】で初めてパラヤンさんに会った時に『台車業者が悲鳴』とか何とか・・」


「そう言えばそうですわね」




確か、源太ちゃんが【人狼じんろう】が居るハズの【連合】に行きたい、って話だったんだけど『たぶん、パレードで世界中から王族が集まるから暫く無理』とかいう流れだった。




「【ファフニール】の残骸をパレードに使うのは確定してたぜ。

モチロン、王家主催でな」


「その王子ってのが、どういうつもりで『他の国とは違う』みたいな事を言ったんだろう?」


「あんま期待すんなよ?

三歳の頃の記憶だし、王子がお伽噺を真実と思いこんでた可能性も有らァな」




困った時は情報収集。


識者代表、リャター夫人。

千年前の書物を所持する【人土じんど】総代表、山柄さん。


早速、無線機魔法で連絡。




「───って、訳なんですけど」


〔あらあら~。

御免なさい~、【空の口】の事は一般に知られている事しか分からないわ~〕


〔済まないねえ。

魔女の住みかについちゃあ、御先祖様も苦慮してた謎なんだよ〕


〔〔───でも〕〕




無線機の向こうで二人がハモる。




〔【空の口】の名の由来は・・まるで空がクチを開いたかの如き穴から、魔女が出現するから───だそうよ~?〕


〔二つの世界を隔てる壁に【歪み《あな》】を作る能力は・・普通の場所には居ない証拠かもね〕




寧ろ、二つの世界以外・・世界・・世界・・。




「・・『青い世界』。」


「魔王の住みかは『次元の狭間』・・ね。

まあ、有りガチって言えば有りガチなのかしら?」


「んだァ・・?

御姉チャンの世界にほんにゃあ、そんな沢山、魔王がいんのか・・?」


「お伽噺が何万と有りますから」


「そんなお伽噺ばっか作ってどうすンだ?」




ソレ、なんかヤバイ台詞な気がする。



◆◆◆



ディッポファミリー傭兵団が持ってきた旅の準備を終え、俺達の補佐に回る【人土じんど】が乗るトラックを待つ間。





「じゃあ・・行ってくるよ。

父さん、源太ちゃん」


「いっぱい、お買い物してくるからねェ!」


〔ああ・・だが、絶っっっっ体に!

二階に男は上げるんじゃないぞ!?

彩佳ちゃん、ザレちゃん、幹太と颯太を頼む・・っ!!〕


「お任せ下さいませ、御義父様!」


「まあ、アタシ達自身の貞操も守らなきゃだし?」


「二人共・・オレ等を信じるッス!」


「「アナタが一番信じられないの ( よ )( ですわ )!」」


「ひ・・酷いッス」




ディッポファミリー傭兵団がそういう下種男達だったら、今頃俺と颯太はココに居ないんだけどなあ。




〔ザレ、頑張ってね~」


〔〔〔ザレ、お互い母娘になれるよう頑張りましょう!〕〕〕


「えっ? ああ・・うん、頑張るから!」


〔う~ん・・複雑じゃが、仁一郎君の人生は仁一郎君の物じゃわい〕




源太ちゃんからしたら、母さんへの裏切り・・とまではいかないけど、って感じか。

パスの感情は・・ザレ(ザラクスさんの娘)の事もあるけど、ザレ自身が寝耳に水だしな。




「カンタ・・」


「・・アレ、その声───イーストさんっ!?」


「ああ・・この【変換機】とやらの順番が戦闘組に回ってきた、とかでな」


「精密機械の【変換機】を戦士に付けても戦場に出せない、との事でしたから」


「うむ」




傭兵ギルドの受付さん、ウェスト傭兵団団長、他の傭兵団員の声もする。




「済みません、俺にもっとチカラがあれば女生徒達みたいに洗脳を解くことが出来たのに・・」


「【巫女化】か【『三種族』の巫女】だったか。

私達は洗脳を受け、暴れていた時の記憶がある・・近づく必要は無かった」


「不安定な力であればこそ、我等より重要度の高い物流回復にチカラを回すべきだからな・・。

補給切れでメシが無い、武具が無い、薬も無い戦場はキツいんだぞ・・」


「分かりました!」




後はディッポファミリー傭兵団が妻や子と、話している。

付いてきたいらしいけど・・みな、未だ治療中だし危険な旅でもあるしな。


ビタはポソポソと【人花じんか】と会話。

たぶん姉のピヒタが無線機に緊張しているんだろう。

まあ、微笑んでいるし・・いっか。


人土じんど】の乗る三台目のトラックが来た。

いよいよ・・って、あれ?




≪チャー≫


「モスマン?」




モスマン達はモスマンの里から全員、【人土じんど村】に引っ越していた。


日本へ転移する前、モスマンの里に寄って怪我した者へ大量の魔力過多エサを渡した事に恩義を感じて・・らしいけど。


コイツは初めて会った時のモスマンの中でも特に賢く人懐こいやつだな。


彩佳のクワガタを指差す。




「な・・何よ?」


≪チャチャー!≫


「『今回の旅なら、アレより役立つ』・・って言っているっぽい?」


「アンタやっぱりモスマンと会話出来るんでしょ!?」




ディッポ団長が 「 何だあ・・? 」 と来て・・モスマンの差し出す真っ白い繭を摘まみ───




「───ま、御姉チャンだからな」




と、一言。

・・なんなん?


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