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235『「帰ってきたら・・異母弟妹出来てたら・・どうするの?」「可愛いだろうなあ・・♡」「僕に下の弟妹かあ・・♡」「やっぱ秋原家ってその辺、異常よね」』


「好きな人の子供・・か。

ちょっと父さんには分からない感情だが・・まあ、理解はした。

・・源太ちゃんさんの御世話にソレとなく注意しよう」


「うん、有難う」




俺が我が家を移動要塞にして、超長距離攻撃しつつ物流復活させる旅。


颯太は当然、俺に付いてくるけど・・【人土じんど村】に『チート』が一人も居ないのはヤバイので源太ちゃんが残る。


その間、源太ちゃんが暴走しないよう父さんに頼む。




「連絡は・・俺から通信した時だけしか繋がらないけど、出来るだけ朝晩連絡するから」


「ああ。

山柄さんの会社の魔法関連の部署が幹太の『無線機魔法』を再現をしようとしていたらしいが・・突拍子無さ過ぎて、苦労しているらしいぞ」




日本のイ○ンで、『世界と世界の壁の穴(歪み)』を探る時、穴を中心に電波障害が起きていた。


電波障害を感知するため、携帯電波に魔力を乗せて飛ばして探査したのが、俺流『広域時空震探査魔法』。


コレを『無線電波』と『魔力パス』組み合わせて使う。


魔力パスはかなり特殊な状況でもない限り、ありとあらゆる物質を貫いて届くため、どんな距離・地形でも普通の無線機だけで通信できる。


・・正直、無線の仕組みをよく知らないのに想像力だけで何とかなる魔法に脱帽だ。




「カンタ先生・・」


「ん?」


「お母さんって呼んでも良いですよ?」


「「「は?」」」




女生徒達の何人かが・・父さんを紹介した時、『ビクンッ』と軽く痙攣していたんだけど・・アレ?




「父さん?」


「オジさん?」


「・・え? あ?」




まあ、父さんは童顔癒し系・・この歳で美男子と言える。




「ちょ・・ちょ・・待っ───

私は妻をまだ───」




俺達だって父さんが想定していた『日本での幸福な人生』を、異世界に来た事で壊したんだ。


父さんの人生は父さんの自由に使ってくれて構わない。




「俺の母さんは一人だけだから、母さんとは呼べないけど・・父さんの人生の補佐を頼む」


「幹太ああァーーーっ!?」


「コレからは法律を作る側だから・・重婚もアリだよ?」


「良い娘達だしねぇ」


「オバさんを亡くしてから・・オジさんも働きっぱなしだし、癒しぐらい必要かしら」




颯太と彩佳も生暖かい目で見ている。

俺達は父さんに頼りっぱなしで、父さんを助ける人が居なかったしな。


助け助けられ、だ。




「ち、違うと思・・ちょ・・何処を触って───」




男の腕力で振り払おうと ( 暴力ではない ) するも・・男尊女卑ヤロウのあしらい方として対人戦闘術は仕込んだし、身体強化魔法の使い方は女生徒の方が遥かに上だ。


人数の差もある。




「【人土じんど】の皆さん、家の様子を見せて貰っても良いですか?」


「勿論。

【巫女】様の御自宅なのですから遠慮など為さらずどうぞ」


「幹・・そう・・彩佳ちゃ───」



◆◆◆



外は貯水浄水槽とプレハブ、庭の縁に狙撃用の柵等が目立つ。

他は夜営をやり易いよう、野外ライトやキャンプ場で見かける竈? も有る。


家の中は掃除したり、壁紙の張り替えや家具の制震性を上げたりぐらいか。




「旅のメンバーは、【人土じんど村】へ来る時のメンバーかしら?」


「パラヤンさんは付いてきたがっていたけど、ポロヤンさんが源太ちゃんと離れたがらないから泣く泣く断念していたよ」




今この旅に付いてきた商人は、後の世の商売業界を牛耳る存在になる・・とは大袈裟かもしれないけど有利には成るっぽいしな。




「ペリオラさんも来ないし」




ペリオラさんは【人土じんど村】の警備隊長みたいな役割だ。

人土じんど】の戦う人達に、魔物相手の戦闘方をレクチャーしている。

まあ臨時『ペリオラ傭兵団』だな。




「後は子供達かなあ」


「【人土じんど】の子供達と仲良しになっていたもんねぇ」


「知ってる?

あの子たちの間で、『ヒーローごっこ』ならぬ『姉妹傭兵団ごっこ』が流行ってんのよ?」




子供達が【人土じんど村】の小学校 ( 仮 ) に通っているのは行商人母娘と、クラッゲさんナムァコさんに聞いた。


タマに二人が他の生徒にデレッとしているらしいけど、【人土じんど】の子供にもコチラの子供にも概ね良好な状況らしい。




「逆に付いてくるのはザレとビタだな」




コレは『三種族の【巫女】』が揃っている方が都合が良いという理由から。


ザレはリャター夫人や女学園生徒達と、ビタは姉のピヒタや【人花じんか】と、暫く会えなくなるけど・・コッチを選んでくれた。


逆にリャター夫人はリャター商会会長として。


女生徒達は未だ【変換機】無しでは洗脳が残る娘も僅かにいるため。


人花ピヒタ】達は【人土じんど村】の食料事情にかなり食い込んでいる ( 今の【人土じんど村】に田畑を作る余裕は無いから野菜は完全に【人花じんか】頼り ) ため。

( 俺の魔力付加野菜を食えなくなると聞いて絶望していたが。)





「源太ちゃんも付いてきたがっていたけどなあ・・」




俺達の事は・・心配はしても不安は無いだろう。

ただザレの事か。




後は【人狼じんろう】と【人茸じんたけ】も付いてはこない。


人土じんど】は凡そ何時もの人達プラス何人か。


そんな所だな。


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