231『バ○オも自主規制しました。』
「雷はなあ・・原子の動きが想像しづらいし、真空空間にしないと操作が大変だし」
ゲームでよく有る、攻撃 ( 四属性 ) 魔法は魔力以外の資源を消費しすぎるんだよな。
水魔法はその最たる、だ。
日本と比べて超貴重資源の水を使う訳にはいかないし。
「通常攻撃魔法以外の俺の武器・・か。
『【巫女化】』『魔力吸収』【ワーム】にやった脳を破壊する『攻撃型魔力譲渡』と・・リラキアさんに使った『クーラー魔法』」
【巫女化】は完全版は制御出来ないし、弱版はまだ戦場で使うにはキツい。
魔力吸収は現在は近づかないと使えない上、数人ずつしか吸えない。
魔力譲渡はソレこそ魔力燃費が悪すぎる。
クーラー・・空間の温度変化か。
コッチは考慮の余地有りだけど、やっぱ炎魔法に比べて時間がかかるし、味方への影響がデカそうだな。
「探査系魔法は『寄生虫探査魔法』『広域時空震探査魔法』『感情レーダー魔法』」
コレらは割と常時発動型だし、攻撃にはな。
「後は防御系の『防壁魔法』『防爆衣魔法』『陽炎魔法』『結界魔法』か」
防壁魔法は【アジ・タハーカ】相手に攻撃反射魔法として使った。
使い様は有るけど、条件はシビアだ。
防爆衣魔法は炎魔法を使う時は確実に使っているんだけど・・手からファイヤーを出しているキャラって自分の炎で火傷しないのかな?
結界魔法は・・『世界の何某』『異世界物質』が無いコッチではなあ。
「【変換機】の自分の魔力を『擬似・異世界物質』に変換する能力は魔力攪乱に使えそうではあるけど」
『異世界物質』と『魔力』は磁石のSN極のごとく引き合い、ぶつかると消滅する。
『擬似・異世界物質』は『魔力』と反応はしないけど『魔力』の動きを疎外するそうだ。
( これで洗脳魔法を無効化している。)
「颯太の『魔力吸収パンチ』は今でこそ一対一限定とはいえ、かなり有用に使えているし・・魔力攪乱に魔力吸収を絡めるのは有りか」
でもコレも、状況次第で味方の身体強化魔法等を無効化しかねんし・・難しいな。
◆◆◆
「───ってな訳で、思いついた魔法や理論を片っ端から試した・・んです、けど・・」
「・・確かに周囲に迷惑のかかる魔法が多いの・・。
『実害の無い遠距離』であっても、な」
「こ・・恐かったのです」
コレでも・・かなり遠距離で空間限定魔法を使ってみたんだ。
モノによっては水平線の向こう側・・ココから見えない距離で。
『エアーカッター』は何も無い ( 見えない ) 空間でいきなり空気の爆縮・爆発する際の音がうるさい、恐い、とのこと。
『雷魔法』は感電が恐いんで自分から放電タイプでは無く、遠くの雨雲を利用した落雷タイプ。
・・ほぼ全員に駄目出しされた。
やはり雷は人間・・というか生物全ての根源的恐怖を刺激する。
・・ってか、出した俺も恐かったよ。
コレは制御を間違いかねん。
『クーラー魔法』は氷山っぽいのが出現した。
いきなり周囲の水蒸気を瞬間冷却したらどうなるか分かんないんで、徐々に冷却していったら・・ソチラから吹く風が寒すぎると苦情。
『魔力譲渡』は隣の魔物が突然爆散するのは心臓に悪い。
『魔力攪乱』はホンのチョッとだけ試したら、やっぱ敵味方無差別で乱戦には不向きだ。
でもコレは洗脳魔法の治療には使えるんで、後で専用室を作るのは有りか?
( 【変換機】と比べて好きに移動出来ないから、隔離施設扱いだけど。)
「後は・・流石に『クエ○ク』『メ○オ』は自重した」
「あ、当たり前よっ!?」
「んで、資源の再利用法を考えて・・四属性で一番問題ないのは土かな・・と」
「燃料使いきりの炎。
命に関わる水。
コレは論外と考えるなら───
大迷惑の威力か、騒音の割に被害が小さい風と比べたら・・まあ、そうかしらね」
「だから秋原家でやった魔法で、ゴーレムを作ってみるかと」
触れるだけでダメージのある炎と違い、土でダメージを与えるには高速でブツけなきゃならない。
だから今まで『超長距離遠隔操作魔法』か捕獲用の『牢獄魔法 ( 決してトイレ魔法では無い。)』しか使わなかったけど・・。
「ゴーレム・・って言っても───」
「その辺の浮遊霊を閉じ込め・・なんて無理だから、秋原家と同じく乗り込み式かな」
「ロボットじゃないのよっ!?」
彩佳の「 ロボット 」に何人かの子供たちが反応する。
( 大きな子供も。)
「ガン○ムっ!?」
「マジ○ガーZっ!?」
「砲神○グザクソンっ!?」
エ○ザクソンは【人土村】まで一緒に旅してきたディッポファミリー傭兵団の子供だ。
俺の部屋の漫画で覚えていたのか・・よりにもよってソレ?




