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216『ラブだかビッチだかで言うならビッチです。』


源太ちゃん達と合流して3日目の朝。




「幹太、起きてる?」


「・・ふァあ、今起きたトコぉ」




昨日は最終的に4%まで耐えられるようになった。

今朝の体調は・・良いのか悪いのか分かんないな、何とも言い難い熱を帯びている。




「入るわよ・・って、な・・何よその顔!?」


「ふぇ?」


「・・そ、その───・・って、ちょっ!?

顔近いわよ!?」


「だって・・彩佳ともっと一緒に居たい」


「───・・っっ!??!?

し・・しし、死ねっ!」








・・10分後。


アレ・・?

俺、『()』起きたんじゃ無いよな?

何か彩佳が・・アレ!? 夢っ!?


颯太は今起きたそうでよく分からないらしい。

恐る恐る・・居間へ行く。




「お・・おはよーございまーす・・」


「・・っ!」




彩佳が俺に気づくと顔を真っ赤にして、ソッポを向く。


俺がチラッと見れば、唸られる。

・・何だ!?

俺は『何』をやってしまった・・!?


黙々と朝食をすすめ ( 颯太は俺達をチラチラ見てはくるけど・・何も言わない。) 食後の一服。




「あ、あー・・今あるお茶も何時まで持つかなー・・?」


「・・そ、そうだねぇ・・」


「・・・・」




ちなみに俺達は、【人土じんど村】内に用意された超VIP用の部屋ではなく、自宅の自室で目覚めた。


我が家は【人土じんど村】のバリケードの門を通れず、敷地外にある。


今、我が家には俺と颯太と彩佳 ( とクワガタ ) のみだ。


源太ちゃんは【人狼じんろう】関連で。

父さんとポロヤンさんは源太ちゃんの補佐。


パラヤンさんとディッポファミリー傭兵団は商工ギルドの【人土じんど村】支部 ( 飽くまで勝手に創った支部。) で色々動いている。

日本円とコッチのお金のレート云々と言っていたけどソレは分かんない。


行商母娘は、ギルド内での地位は低くいらしく ( 俺達と出会う前は最下層、猫ぐるみやクッション等小物が当たってからは一段上。もうすぐ更に一段上がるといった所で【空の口】騒ぎに巻き込まれた。) ディッポファミリー傭兵団の補佐。


傭兵ギルド職員の受付さんは未だ完全洗脳で暴れる、ウエスト傭兵団のケアに。


魔法使いの職員さんは、日本時の最強の8人と同レベルの魔力を買われて魔法使いとして山柄さんの会社に転職した。

( 言葉は通じても、文字は通じないので契約書は仮。魔力があるならイイ ( 彩佳が日本で通っていた ) 部所。)


ペリオラさんは意識を取戻したペリオラ傭兵団のケアをしている。

・・全員、彩佳のキノコによる【人茸じんたけ】なので「 アヤカ様は? 」「 団長は我だぞ? 」「 ・・ハァ、しょうがないか 」「 団長は我! 」といった感じだけど。




「───訓練」


「はっ、はい!?」


「・・【巫女化】制御の訓練、よ!

事後経過はどうなのっ!?」


「あ、あー・・───

なんか・・目覚める前の・・夢? で、やたら身体が熱っぽかった───

気がする? ・・かな?」




制御できるとは言っても・・【人土じんど】より【スライム】に近づいても『秋原 幹太』でいられる()が高いだけ。




「以前は【スライム】的本能で【巫女化】していたのが・・今は僅かとはいえ『秋原 幹太』の本能で【巫女化】・・かな?」


「そ、ソレって───」




≪ピンポーン≫




「御早う御座います、ジキアッス!」


「・・・・」




なんなん?

何か彩佳の機嫌が悪くなったかと思えば急に真面目な雰囲気になったり・・かと思えばジキアの声にフリーズするし。

まあジキアに話も有るし出るか。




「カンタさん、御早う御座───」


「あ、ジキア。 匂う。

・・風呂へ直行」


「ええっ!?

臭いッスか?

汗はかいて無いッスけど・・」




彩佳もフリーズから解け、ヤレヤレといった感じでジキアを迎え───




「ジキア、朝っパラから " ハッスルダンス " した・・だろ?」


「ふぁっ!?」


「今、俺ちょっとそーゆーのに敏感で・・ちょっと・・んっ♡

へ・・変な感じになるから・・」




俺に欲情するジキアに、俺が欲情しかけて・・といった感じでいたら背後に殺気。

何事!? と、振り向けば───




「け・・結局そういう事かあっ!?」




んがっ!?

今なんで彩佳に殴られた!?


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