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209『イベントが多すぎて、放ったらかしにされている人ばっかりです。』


「まあ、何にしても再び会えて良かったわい」




源太ちゃんが俺を、颯太を、父さんを、彩佳を、ポンポンと叩く。

・・うん、まあササクレたった心が癒されてゆく。


元凶のオッサン達は遠巻きにすっとぼけているが。

何が「 コレがビルか、高いのー 」か。




「よくもまあ私等も居ないで異世界へと来れたよ」


「さすが【巫女】様ですぅ」


「王者・・帰還」


「クククッ、世界が我等に微笑みかけているの───きゃっ!?」




山柄さん達『代表の8人』。

デパートで、風船を持ったキグルミに突撃する子みたいな感じで三オタにウチの子供たちが駆け寄っていく。

( 俺と彩佳の影響か、子供たちもソコソコ染まってしまった。)




「おお、【巫女】様のお世話は出来たのか?」


「いや・・さすが【巫女】様でな。

大概の問題など自分だけで解決なされ・・ん?

コチラは───ほうほう!?」




村の【人土じんど】達と、俺達の異世界転移を手伝ってくれた【人土じんど】達の報告会。


手伝ってくれた方々が、ナニやら神社っぽい所へ入っていく。

・・何故だろう、凄くイヤな予感がする。




「カンタ先生とソウタ先生・・来てくれたんだ」


「カンタ先生の祝福を・・♡」




女生徒達も全員保護されていた。

タマに目付きの妖しい娘もいるけど洗脳はされてない ( ハズ ) 。


意識ある生徒は・・恐らく【空の口】の声や、一番大切な人を忘れた娘。

後は【変換機】を着けた娘だろう。


他の女生徒とウエスト傭兵団は───

「出ァァせェェェ!

魔女の敵どもめェェェェ!!」

───と、檻の中で暴れていた。




≪チャチャチャッ♡≫


「お姉さん、コチラなのです」


「まっ、ままま『街破級【トイレの巫女】』様・・!」




【モスマン】達が俺の周りをグルグル回りながら・・ビタとビタの姉と【人花じんか】達と共に、繭に包まれた女生徒達やリャター商会職員の元へ。


道中、酷く俺をビビるビタの姉、ピヒタと【人花じんか】達を説得しながら。




「そっかぁ、ビタちゃんも【巫女】になったんだねぇ」


「そうなのです、ソウタさん。

ザレさん達が洗脳されていないのは、ワタシとお姉さん・・二人の【巫女】候補と触れたらでは・・と」


「なるほど」




俺達が日本に転移する前はビタを警戒して、一歩身を引いていた女生徒達が・・洗脳された後、ビタと触れたとたんに洗脳が解けたという。


俺達も想定していた説の裏付けになるな。




≪チャー≫


「お姉さん」


「ああ」




繭の中の女生徒に俺とビタで触れる───

・・が、何一つ変化が起きない。




「あ、あれ?

【変換機】を着けた人は比較的一瞬で洗脳が解けた ( 解けかかっている ) よな?」


「ええ、エロ親父共の奥さん達とかに着けた時は・・パッと」




アレ?

説が間違っていた?




「しかし・・コチラでも説の検証はしましたが───状況証拠を集めれば、そうとしか・・」


「ですよねえ・・?」




治療担当の【人土じんど】と頭をひねる。

女生徒達から聞いたであろう、俺達の転移前の行動を纏めた表があるが、ソレを見てもオカシイとこは無い。




「ね・・ねえ。

『三種族』のウチ、『二人』が・・じゃなくて『全員』が必要・・だとか、じゃない?」


「へっ?」


「・・アンタ達、どっかで【人狼じんろうの巫女】候補と出会ってるのかも」




人狼じんろうの巫女】が死んだのは俺と颯太が最初に転移するより前・・可能性が有るとしたらザラクスと、死んだ奥さんとの───子?


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