205『全く同じ、『武勇伝』と『世への怨み言』をひたすら繰り返しています。』
一部のキャラクターの口調等を修正していたら、「人花は魔力が見えない」 というシーンが有ったのでソコも修正しました。
魔力 魔法
人土 ○ ○
人花 ○ X
人狼 X X
「まずペリオラさんから出ている、千切れたパスに魔力を送───」
「あひぃんっ!?」
変な声出すな。
無視してペリオラさんのパスに、魔力を送り続ける。
「ひっ・・ひヒっ・・うひひひ!
ら、らめぇ・・!?」
「超・特殊趣味ビデオじゃない・・。
アンタの趣味に付きあわせないでよ」
「お、俺じゃない!
このオッサンが魔力に対して過敏なだけだ!」
魔法使いでも無いのに、魔法使いなみに魔力を強く感じとっている。
まあ、この辺は流石『対、街破級傭兵団団長』って所か・・。
「ま・・魔力譲渡や魔力吸収とは違うンスよね?」
「飽く迄も『パス』───
人と人の『心の繋がり』に対して、だからな」
「あひぃんっ!?」
「ウルセエよ!」
自分の心を無して、他人の心を繋ぐ。
覚りの境地だ。
ペリオラさんのパスに、俺の魔力を圧縮して・・一気に爆散させる。
・・うん、数百人単位? ( 正直、興味無い人達だから細かくは分かんない ) で一方通行ではあるものの、パスが繋がる感触があった。
「うむ、懐かしき我がペリオラ傭兵団を感じるぞ!」
「急に素に戻るなよ───って、アレ?」
「どうしたの、幹太姉ちゃん?」
「んー・・取敢ず。
ていっ!」
繋がった魔力パスを、颯太やこの場の戦闘員にも繋げる。
俺が魔力パスの中継基地になった、とでも思ってくれたらイイかな。
「おお、コレが魔力パスであるか・・。
身体強化と同じで、魔法というより魔力の自然な流れか?」
「私が魔法使いでなくとも、魔力を見れる ( 感じとれる ) のに近いのでしょう。
嘘をつくと周囲の魔力が歪むような」
たぶん、父さんの意見が近い。
「アレ?
幹太姉ちゃん、女学園のみんなって・・」
「ああ。
コレ、【人土村】に居るなあ」
「ウエスト傭兵団も団長以下、全員揃っていますね。
【銀星王国首都】以外に所属する下部傭兵団員は分かりませんが」
傭兵ギルドの、魔法使い職員が状況に補填をしてくれる。
完全洗脳者は最初、【人土村】へと侵攻していた。
その中にいた、ウエスト傭兵団や女学園生徒達を真っ先に保護してくれていたのかな?
「流石源太ちゃんさんだな」
「そうだね・・なら、俺達の危険を侵してまで保護すべき人間はこんぐらいかなぁ。
───彩佳、頼む」
「ええ、分かったわ」
【人狼】が立ちふさがってきた時、言ってきた
『魔女の守護者を効率的に殺せるルート』
に、クワガタを使って彩佳のキノコを運ぶ。
本来は【コカトリス】が腹の中で育てる黒キノコを、少しずつ体外で育てていたらしい。
( 彩佳の、「生き物以外だと、あまり育たないみたい」という台詞に皆、ゾッとしていたけど。)
「ふん、何が『三種族』だ・・。
しかも『四種族』だと・・?
破廉恥な者共め・・」
白色ジジイがブツクサ呟きながら俺達の作戦を遠巻きに眺める。
最初に降伏した水色ジジイと【平人狼】達により説得されて、もはや白色ジジイの周りには誰も居ない。
でも放っといたら何するか分かんないんで、一応保護。
( という名の、我が家の基礎工事部分辺りに作った犬小屋に入れた。( 無礼者がどうとか言ってきたけど知らん。))
◆◆◆
「・・どう?」
「───ええ。
クワガタ達と同じパスが増えていってるわ。
何て言うか・・くすぐったい」
「俺も【人土の巫女】になった時はそんな感じだったよ。
・・よし、そろそろ行くか」
いつものメンバーは我が家に。
【人狼】達は・・改心したとはいえ、いきなり襲ってくるような連中なんだ。
とてもじゃないがココにいる、家族や仲間に恩人と・・同列には扱えない。
( ペリオラさんは正直、そのドレとも違うけど・・まあ流れで。)
颯太を殴って手の骨がグシャグシャになった【人狼】の戦闘NO.2とその治療要員は、白色ジジイの隣に作った担架っぽいのにのせる。
( 暫くしたら 「 位置を変えて。それか歩く 」 とか言ってきたけど無視。)
その他の【人狼】は歩かせて、【人土村】へと進む。




