表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
203/547

203『「もし【巫女化】を選らんだなら・・【巫女化】から戻す方法は分かってるッス!」「その手の動き・・なんなん?」』


「ペリオラさんから、ペリオラ傭兵団員へ一方的に伸びかけて(・・・)いる魔力パスを起点に魔力を爆発的に拡散させる」




洗脳されている向こう側からのパスは繋がらないだろう。

ソレでもペリオラさん側から無理矢理繋げる。


イメージとしては・・日本に居た時、望んで───では無く、必要にかられて半グレ共に憎悪のパスを繋げたヤツに近いか?




「んで、俺を通じてペリオラさんのパスをみんなに繋げる」


「魔法使いじゃない人にもッスか?」


「リャター夫人も俺達とずっとパスで繋がっていたからか、何となく感じとっていたみたいだぞ?」


「あの人の事は【ファフニール】戦時に見たッスけど・・ほぼほぼ、魔法使いでない人類最高峰ッスよ・・」




まあディッポファミリー傭兵団も決してリャター夫人に劣っているとは思えないんだけどな。




「その後・・は、どうするッスか?」




俺達ならウエスト傭兵団と・・可能性として女学園の女生徒たち。

ペリオラさんならペリオラ傭兵団。


この戦場にいる可能性のある、俺達を襲ってくる完全洗脳者。

その人達を探し、見つけ、保護し・・。


───ソレ以外の完全洗脳者は?


コッチの【変換機】は20個ちょいしか無いし、山柄さん達の方の【変換機】はどれぐらい残っているのか・・。


この戦場の完全洗脳者は少なく見ても千人ちかく・・だいぶ足りないハズ。

けど───ギリギリまで諦めたくない。


【空の口】の思惑通りには、なりたくない。




「この同士討ちが千年にも起こって、『三種族』の記録が消えたんじゃないかな?」


「あー、そっかぁ」


「このままだと千年前の二の舞って事ッスね」




現状、完全洗脳者の洗脳を解く ( はずの ) 方法は───


①【巫女化】。

( ただし【人土《俺たち》】が、だな。

人花じんか】や【人狼じんろう】の【巫女化】がどんなチカラかは分かんないけど。)


②【変換機】。

( 魔力のない日本に居た【人土じんど】にとって【変換機】は死活問題なので、【変換機】の製造・修理工場は転移した側の【人土じんど村】にもあった。)


③複数の【巫女】に触れる?

( 状況証拠のみで、確証はないけど。)


④【変換機】型の結界魔法イージス

( ただ【空の口】の洗脳魔法には劣るとはいえ、中々に演算に魔力を使う。

ソレを千人ちかく・・。)


───の、四つか。




「①は暴走の危険有り。

②は揃うまで時間稼ぎが途方もない。

③はビタと連絡とろうとすると、せっかく引きはがした向こうの敵がまた合流する可能性がある。

④は家の防壁魔法トーチカを考えると非現実的だ」


「ビタ・・【人花じんかの巫女】のスペア候補の娘ッスね?」




ザレとリャター夫人が日本に転移したのは・・俺とビタ、【巫女】( あの時はまだ『【巫女】候補』だったけど ) 二人と接触して魔力パスが俺達と千切れなかったから・・だと思う。




「⑤【三種族の核】───

・・ってのもあるんだけど、保証が全く無いうえに (【核】は【巫女】の代用品として作られたっぽい ) 全部【人土村《向こう》】にあるしな」




人土じんどの核】は山柄さんが。

人狼じんろうの核】は源太ちゃんが。

人花じんかの核】はビタが持っている。




「・・そう言えばさ」


「ん?

どした、颯太?」


「日本にいた【人土じんど】が洗脳されてないのはともかく・・【人狼じんろう】が洗脳されてないのは『三種族』だから、かなぁ?」


「あ、そっか。

俺も『三種族』だから、ってだけで深く考えなかったけど・・アレ、里の【人狼じんろう】ほぼ全員っぽいよな」


「里の外憎し、で出てきたってぐらいッスからね。

魔力の流れは・・グルグル回っている?んスか?」


「魔法が使えなかったり、魔力が見えないぶん、周囲の魔力吸収力が凄いんだな。

その勢いが【統制された感情トレース魔力】の動きを阻害しているのか」


「ザレさんみたいな吸収型の魔力弁異常を、もっと凄くした感じッスね」


「・・ん?」




あの魔力と真逆な動き・・どっかで見たような・・?




「【感情トレース魔力】の流れに限りなく自己の魔力を沿わせる事で・・最低限は受け流して、洗脳されつつ自己主張できる感じ───」


「なら一度は洗脳されたことある人ッスよね?

【変換機】を着けて解いた伯母さん達と違うとなると・・」


「日本で【魔力体】に洗脳された僕?」


「いや・・もっと前───

【洗脳魔法】に洗脳された人より前。

【魔力体】に洗脳された颯太より前。

前・・前・・前・・。

───【黒キノコ】。

【黒キノコ】に洗脳された・・奈々?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ