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167『どんな必殺技かは、各々考えて下さい。』

長期休暇明けの仕事のせいか、ここ数日やたら眠たくなり一話一話の文章量が安定しません。


ゴメンナサイ。


「───あ・・あのさ」


「ん? どうした?

理太・・ろ・・」




あ。




「今、颯子のこと颯太って・・」


「・・・・・・」「・・・・・・」「・・・・・・」


「俺の108式波動肉球っ!」


「ブはッ!?」




ちょっと今、敵にイッパイイッパイだから理太郎君には気絶して貰う。

多分、男として最も幸せな気絶の仕方・・の、はず。


鼻血まみれで気絶している理太郎君を自衛隊に預ける。


泣きそうな小声で「良いなあ」と二台の自衛隊車内と屑マスコミの中から聞こえたのは気のせいだろうか。




「幹太姉ちゃん?」


「・・ゴメンナサイ」




笑顔の颯太が恐い。

初めてザレに魔力吸収をした時の機嫌の悪さとは違う迫力だなあ。




「しょうがないなあ、ちょっとだけだよ・・?

───僕だって、そのウチに・・」


「う、うん」




あ、コレ、理太郎を二人で可愛がるって考えているっぽい。

颯太・・恐ろしい娘っ!




≪ォ・・オオ・・ォ・・オオ・・≫


「やっぱ理太郎ってエロガキよね───って!

あっ、アイツ逃げるわよ!」




俺達から離れてゆく、人型の魔力体。

慌てて颯太が殴るも───




「えぇーい!

・・・・あ、あれ??」


「アレは実体じゃない!

物理攻撃はムダっぽいな・・。

大小自動追尾型魔法クラスターミサイル!」


「魔法が・・スリ抜けた!?」


「ゲームじゃ無いんだし、魔法攻撃(炎とか風とか)も物理攻撃ってことか」




【ファフニール】は魔力が弱点だったけど、アレは実体があったから当たっていた。


奴は魔力の体。

魔力に魔力って当たるのか?

俺の魔力のパスと誰かのパスが触れた時、引っ掛かる(・・・・・)といった事はなかったけど・・。




『魔力吸収はどうなのでしょうか?』


「ソレしかないか・・。

情報通っぽかったし、生かして捕らえたかったんだが・・!」




ただ魔力吸収は、ああも速く移動する相手には使えない。

人土じんど】になったとはいえ、その辺はあまり変わらない。


さっき颯太に使った【巫女】バージョンはあくまで【人土じんど】同士の共鳴みたいなモンだ。




「幹太姉ちゃん、僕も【人土じんど】になったんだよね?」


「ん? ああ、そうだな。

前は分からなかった体内の【スライム細胞】が今は分かる。

颯太の【スライム細胞】は今、俺みたいに全身へと散っているな」




颯太が 「 うーん・・ 」 と唸る。




「何か作戦があるのか?

なら俺達は全力でサポートするぞ」


「・・あのね?

パンチに魔力吸収を乗せてみたいんだ」


「出来るのか!?」




その手の魔力操作が苦手だった颯太がなあ・・あ、泣きそう。




「何、ニヤニヤしたり目ぇ潤ませたりしとんじゃ。

颯太よ、ソレは乱打出来るんかの?」


「ううん・・スッゴく集中しなきゃ無理みたい」


「溜メ技って訳なのね」


『という事はワタクシ達は時間稼ぎをすれば良いのですか』


「ただ、どうすりゃエエんじゃ?

ありゃあ幽霊みたいなモンじゃろ」


「幽霊・・魂、か。

さっき颯太の攻撃でホンの一瞬、奴が怯んだように見えなかったか?」


「そう言われれば・・そうかしら?」


『ワタクシ達の魂となら一瞬反応しますのね、御姉様!』


「多分な」




無敵だけど、攻撃を受ければ数フレーム止まる敵だ。



◆◆◆



「ふうんっ!」


「皆、今よ!」




源太ちゃんが素手の乱打。

彩佳がクワガタを体当たりさせて敵を足止め。


けど、結構なスピードで浮かぶ敵。


なんで魔法特化の俺とザレだと、合間合間のサポートにしか回れない。


ただ・・魂を直接、鈍器にしているようなモンだからか・・やたら疲れる。




「コレ・・【人土じんど村】に向かっている?」


「アソコから転移して逃げようとしてんのかしら?」


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