表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
150/547

150『科学番組のナレーターは滑舌のイイ方を用意して下さい。 『脊椎生物』が『セクシー生物』に聞こえます。』

この作品の原形というか一案 ( 思いついた複数の案を混ぜたり捨てたりして出来たのが、この作品 ) を短編として投稿しました。


「颯太ぁぁ・・源太爺ちゃああん・・・!

行っくわよォォォォォッ!!!」




───全く・・アタシ自身、ナニがナンだか良く分かってないけど・・。

まっ、奈々には感謝するべきかしらね・・!



◆◆◆



理太郎っていうエロガキん家から帰る途中・・アタシには奈々から、幹太にはオジさんから電話がかかってきたわ。


奈々のいる、山柄さんのビルに───

向こうの世界で『街破級』って呼ばれるゴジ○級の怪物がコッチの世界に現れた・・との事ね。


幹太と颯太が慌てて山柄さんのビルへと向かう。

幹太・・奈々を頼むわよ・・・!




暫くして奈々が、ビタって娘と一緒にアタシ達の所にきた。




「奈々っ!?

無事で───」


『△□◇○!?』


『◇○△△□ッ!』


「○□☆?」


「異世界語分かるの!?

あと、なんでアタシを無視すんのっ!??」




実際には


『イエス・ノー・ハロー・ビタ』


ぐらいしか分からないらしいけど・・って、ソレ所じゃないわッ!

一体どういう状況───って、幹太から電話・・!?


電話に出たい?

さっきアタシを無視しといて?

・・知らない。


んで、【アジ・タハーカ】?

あの漫画知識だと三ツ首の蛇で───

ってもう切るの!?


まあ事情が事情だし、仕方ないわね。

みんなで一緒にシェルターへ。


もっと陰鬱なイメージだったけど・・昨日行ったイオ○───は、大袈裟だけど清潔感のある広大なスペースに日常生活で必要な物が全て揃ってるわ。


ミニシアターや図書館にフリースペースに簡易ホテル・・わっ!?

全部ミニだけどバスケット場やフットサル場・・バッティングセンターまであるのね。


入って暫くして・・地震!?




「ビルから、一切情報が来なくなったよ」




山柄さんが渋い顔で言ってきた。

ビルが一瞬で破壊でもされなきゃ起こりえないらしい。


───幹太・・!




「山柄さん、TVを見て下さい」




田坂がフリースペースに置いてあったTVの前で叫んでるんで、皆で行くと・・巨大な・・鎧? が、街を破壊しつつ跳びはねながら巨大ビームを撃っていた。


コレが『街破級』・・!

その一つ下の『村破級』を颯太と源太爺ちゃんが簡単に何十匹も退治してたから、どっかで楽観視してたけど・・幹太達はこんなんと戦ってんの!?


TVにチラッと、幹太の陽炎魔法とやらで朧になった颯太と源太爺ちゃんが映って・・って、幹太は!?




「幹太は!?

一瞬、二人は映ったのに幹太は映ってなかったわよ!?」


「い、いや、ボクには二人も見えなかったから───」




慌てて幹太に電話すると・・出た!

興奮しすぎて、幹太に責める感じで問い詰めたら皆に呆れられちゃったわ。


って、そんな事より【アジ・タハーカ】ね。

幹太の話とTVの映像を見るに───

魔力と防御力にステ全振り、しかも属性耐性の相性最悪ってトコかしら。


通用する攻撃が・・無い、か・・・。




「一つだけ、可能性があるわ」


「奈々・・?」


「化物っつったって、生き物なんだしどっか穴ぐらいあるでしょ?

クチとかケツとか○○○とか」


「ま・・まあ、有るかもね」




誰も返答し辛い言葉に、仕方なく山柄さんが返す。

奈々が何を言いたいのか・・回りが注目すると、ビタって娘が持ってた例の『黒キノコ』を指差す。




「コレの菌糸はどんな隙間にでも繁殖していくわ。

たとえ相手が化物だろうとね!」


「だが、幹太の話では人間サイズでも脳に到達するまで二週間近くかかるんじゃなかったかね?」


「ソコで、ビタちゃんが改良した黒キノコよ」




「ジャーンっ!」 と奈々が、大袈裟にビタを皆に紹介してる。

恥ずかしそうに照れつつ、満更でもない顔をするビタ。

鼻息が荒い。


今この場に翻訳チートを持ってんのが、誰も居ないから何を言ってるかは分かんないけど『改良黒キノコ』とやらの説明を身振り手振りでしてるっぽいわ。




「最初、【空の口】が黒キノコに命令をプログラミングしてたように・・ビタちゃんに再プログラミングして貰った訳。

相手が魔王だろうと専門分野だと『三種族』の方が上みたいね。

なかなか面白いのが出来たわ!」




「『三種族』の方が上 」 って言葉に、【人土】の人達がワッとなる。

・・やっぱあのコのあーゆー高いコミニュケーション能力は羨ましいわ・・。




「で? 面白いってのは?

ウチの研究員も使ってたらしいけど」


「一つは武器としての黒キノコよ。

『石化キノコ』ってより『殺人キノコ』って言った方が早いかしら?

洗脳能力は無い代わりに、脳に到達するスピードが段違いね!」




【人土】の皆は


「素晴らしい!」

「流石は『三種族』の【人花】と、そのお仲間!」


と、ビタ達をベタ誉めだけど・・どう考えても違法生物の違法改造よね。

テロリストのヤリクチだわ。


オジさんも必死で

「 皆のため・・皆のためなんだ・・ 」

と青い顔でブツクサ言ってたけど。




「もう一つが・・脳じゃなく、人間の一部の神経節に寄生させるの」


「ふむ?」


「コレはワタシや、ワタシと一緒に捕まってたOLさんのカルテと───

貴方達、【人土】の【スライム細胞】からヒントを得て作った黒キノコよ」


「【スライム細胞】・・!?

ソレは・・ま、まさか!?」




奈々が目を瞑りながら───




「【空の口】の一番の被害者が貴方達『三種族』・・。

でも今やワタシ達も充分被害者よ。

・・だから新たなる『四種族』め、【人茸】となる為の黒キノコよ!」




───あるぇ・・?

ウチの妹、進学校に通う程・・頭良かったハズなんだけど・・??


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ