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146『「 ゴジ○が出たからって、何で自衛隊でるん? 」 って、なったらしいですが、コレは痛快フィクション ( のつもり ) なんで出動します。』


戦闘機だ。

種類は・・分かんないけどタマにTVで見るアレがニ機、飛んできた。


広域時空震探査魔法 (【歪み】=電波障害を探査する魔法 ) を使わずとも、何らかの電波的なモノを感じる。

無線通告か?


「貴機は日本領空に接近しつつある。速やかに針路を変更せよ」

とか、

「我に続け」

とか、

「警告。

貴機は日本領空を侵犯している。

速やかに領空から退去せよ」

とか、何だとか言ってんだろう。


無線も日本語も分かんないと思うけど。




≪ォ・・ォ"ォ"・・ォ"・・・!!≫




敵と認識したか、二機編成のウチの一機に【アジ・タハーカ】が突如魔法で攻撃を与え───戦闘機が爆発する。


生死は分からない。


脱出装置が作動し、パラシュートで落下するさまは生きているっぽいけど。




≪ォ"ォ"・・?

ォ"ォ"・・ォ"・・・!!≫




獲物(戦闘機)から落ちるヒラヒラ(・・・・)が気に食わないのか・・生命反応を感じとったか。


【アジ・タハーカ】が再びパラシュートに魔法を放とうし───




「フル・クレイモアァッ!!」


≪コ"ォ"ッ!?

ォ"オ"オ"オ"・・・!?≫




パイロットに被害が行かないよう、爆発より貫通を!

【アジ・タハーカ】の殺傷より動きを制限をっ!!


一切の遠隔操作・自動追尾能力は無い代わりに威力・速度・弾数ともに充分!

狙い通り【アジ・タハーカ】は動け無いっ!




「幹太姉ちゃんっ!」


「幹太ァ!!」




颯太と源太ちゃんが俺の数百発の火球に追撃する!




「オリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャオリャあっ!」


「無駄じゃ無駄じゃ無駄じゃ無駄じゃ無駄じゃ無駄じゃ無駄じゃ無駄じゃあっ!」




・・俺に合わせてか二人共、乱撃系の技を繰りだした・・けど何でよりによって、その掛け声?

・・・まあ、とにかく!




「も一回、クレイモアァッ!」


≪───ビキッ───≫




合わせて数千の乱撃に、片方の【アジ・タハーカ】にヒビが入り始め───




≪ォ"ォ"オ"ォ"ォ"・・・!?≫


≪オ"ォ"オ"オ"オ"・・・!!≫




───もう片方の【アジ・タハーカ】がもう片方のピンチに、俺達へ狙いを定め───




≪ドガガガガガガガガガガガッッ!!≫




───仲間をヤられたもう一機の戦闘機が、俺達を狙う【アジ・タハーカ】に対して攻撃を加える。


怪物を攻撃しているとはいえ・・薄ボンヤリとしか見えない、不気味な影を=仲間とは認識しないはずだし、あのパイロットは庇った訳じゃないと思うけど・・。




≪コ"ア"ァ"ッ!?

コ"オ"ォ"オ"オ"オ"・・ッ!!?≫


「・・効いてる?」




機銃による攻撃が・・俺達三人の数千もの乱撃よりダメージが大きく見える。

・・攻撃力なら俺達の方が大きいはずなのに。



◆◆◆



二匹の【アジ・タハーカ】は沈黙する。




「死んだ・・のかなあ・・・?」


「心音は最初っから聞こえなかったよ」


「その辺は【ファフニール】と同じじゃのう」




死んだからって、爆発したり消えたりする訳でなし。

取敢ず、魔力の流れが完全に途切れた。

今は死んだと見て動こう。


残った方の戦闘機は・・【アジ・タハーカ】が沈黙したからか、着陸出来る土地もないし何処かへ飛び去った。




「苦労はしたけど・・三人がかりでやっと一体。

もう一体にヤられそうに成りはしたけど───やっぱり【デロスファフニール】より、僅か強い程度だし・・」


「三匹目がどんだけ強くなっとんかのう」


「───こんなのがまだ居るのかい?」




・・・・・・!

物陰から急に声をかけられた。


コレでも傭兵だし残心は心得てあるけど、まさか向こうから話かけてくるとは思わなかった。




「大丈夫なんですか?」


「御陰様でね。

化物が脱出したオレを狙ってたのを・・助けてくれただろ?」




物陰から、撃墜された戦闘機のパイロットが歩いてきた・・。




「ソコで止まって下さい」


「分かった」


「ああ、手は挙げなくてもイイです。

楽にして下さい」


「イイのかい?」


「暴れようが銃を抜こうが敵じゃないので」


「そりゃソウだ」




さて、どうするか・・。

颯太も源太ちゃんも、余り興味を示さない。

面倒事は俺に丸投げっぽいな。




「うーん・・どうしようか・・・。

・・取敢ず俺達と、この【アジ・・化物とは敵同士です。

貴方方は俺達をどう、認識していますか?」


「ソッチの二人? は、昨日のデカいコブラを退治しまくっていた二人だよな?

・・・・・・。

今ンとこ敵対するつもりは無いが、信用も出来ない・・って感じだな、上は」


「・・・・・・」


「・・・・・・」




うーん・・。

法律とか分かんないし、どういう交渉をしたら自衛隊が都合良くうごいてくれるか分からん。




「コッチからも聞いてイイかい?」


「あ、ハイっ。

どうぞ」


「この化物と・・君達は・・・何者だい?

声だけ聞いたら、普通の女の子っぽいけど。

まるで漫画だよ」


「・・・・・・!

漫画は分かります?

オタクですかね??」


「ソコソコかな。

この仕事になってからは離れ気味だし」




でもオタク用語が分かるなら───

俺達の素性や山柄さん達の事は話さずに『異世界転移』『両世界の危機』等を話した。


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