表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
139/547

139『理太郎・a2ルート ( a1ルートはオネショタ、bルートは母親に見つかり通報 ) 。』 

前話にて、仮にも自分を人を傷つけた生き物に対し『ペット・かっけー』等はさすがに猟奇的かと思い、その部分は削除しました。


自分を襲う魔物を倒したら、仲間になるゲームをやっていたせいか、ややゲームと現実の区別がついてない気がしました。


「みなさぁ~ん。

お茶をどうぞ~」


「あっ、どうもすみません」




理太郎君のお母さんがお茶とお菓子を持ってきてくれた。


確か理太郎君は兄弟なし男の子一人っ子のハズ。

男のお菓子・・と、いうより女向けっぽい気がするなあ?


・・まさか颯太と遊ぶ時以外、普段は女の子が多いとかじゃあ無いだろうねぇ・・?




「理由が理由だから、余り喜べないけど・・女の子がたくさんで楽しいわ」


「理由・・。

やはり母親としては・・」


「ええ、あんな危険な生き物を調べるなんて・・反対よ」


「どこかの警察だか研究機関だかが調べているでしょうしね」




山柄さんによると、組織が手を出した【電波傷害】は今日の朝までに15箇所。

そのウチ転移した魔物と思われる生物がいたのは14箇所で11箇所にクワガタを確認したそうだ。

( 残りは2箇所が蜂、1箇所が蜘蛛だったそう。)


もちろん、山柄さんの組織でも全ての魔物は回収出来るだけ回収し、研究はしている。

( 素材の有効利用も。 魔物の素材利用は組織の十八番ってヤツだ。)




「そぉーうなのよー!

だから何べんも、捨ててって言ってるのに!」


「男の子はその辺、無茶はあるでしょうね」


「もぉー・・母ちゃん同士、そーゆー『男のロマン』が分かんねえよなあ。

なあ、颯太?」




理太郎君のお母さんと、お茶をしていると颯太と理太郎君が『ヤレヤレ』といった感じで近付いてくる。




「そっ・・颯太じゃあ無いのですわ!?」


「かっ・・母ちゃんでは無いわよー!?」


「あ、そっか」


「り・・理太郎・・!?

アナタ、何を───そう・・颯太君はまだ言ってないのね・・。

・・御免なさいね」


「・・いえ・・。

もう、半年ですし」


「うん・・いつか言おうと思ってた───じゃなかった、思ってたんだって」


「ん・・? 何が?」




あんまり神妙にするのもアレだしな。


事情を全部、俺達家族に次いで実体験として知っている彩佳と・・俺の言葉と雰囲気で何となく察した、以前事情は説明したザレはやや・・沈んでいるが。




「あ、あのね・・颯太君のお母さんは・・半年前に事故でね───」


「───え・・?」



◆◆◆



クワガタを確認し理太郎君家を後にする。

昼は近所のファミレスに決定したのでソコへ行くのを、理太郎君が見送ってくれた。




「オレ・・オレ・・・ごめんなさい」




理太郎君はちょい涙ぐんでいる。




「気にしてないから・・」


「ゴメン・・僕・・ワタクシがちゃんと言ってなかったから」


「でも・・俺───最低だ」




思うトコが全く無い・・とは言わないけど、理太郎君に非はなにも無い。


・・それよか───




「幹太ぁ~?

ナニ考えてるのかしらぁ~?」


『御姉様ぁ・・?』




彩佳とザレが、理太郎君と違いニコニコとしている。

・・剣呑な雰囲気を纏わせて。

・・・バレてるっぽい。


・・申し訳なさのあまり、善意全開で謝ってくる理太郎君に───

キュンキュンしている・・とッ!


いや、不謹慎だって分かっているよ!?


銀星王国クズ男共や下種傭兵にデロス等々・・どうしようも無い男を見慣れ、不意に惚れるのは減ってきたのに・・。


あー・・流石に颯太の同い年(ショタ)は自分で引くわー・・。




「ぐすっ・・ファミレスはこの道を曲が───」


「・・おっ? おお・・っ!?

お前・・あの時の巨乳じゃねえか!?」




・・あ?


突然の場違いな言葉に・・声がした方へ思わず視線を向けると、チャラいヤンキー・・というか半グレ集団が俺達を指さす。


何だコイツ等?

こんなヤツ知らんけど。




「よくも一昨日は逃げてくれたなあ!?

あ"あん!?」




一昨日・・逃げた・・・。


・・・・・・ああ。

日本へ転移した日、我が家へ帰る途中・・罵声を浴びながらスマホを向けられ、逃げた事があったが・・その時の連中か?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ