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その姉妹品、危険につき──  作者: フユキ
ディッポファミリー傭兵団
13/547

13『エロとは違うのだよ、エロとは。』

 

アレから一週間。

魔力制御が大分上手くなって、身体動かし用や攻撃用に魔力を廻せるようなった。


犬ゴリラと矢が糸で繋がっていたみたいな一矢・・颯太がアレでナニかを掴んだように、俺も魔法と関連づけて見てみよう。


俺と敵を、魔力のパスで繋げるとホーミングっぽくなるかもしれん。


ゲームスキルっぽく言えば、俺のスキル欄はほぼ全部、


自己再生魔法

炎魔法

土魔法

水魔法

魔力ブースト

 ・

 ・

といった『アクティブスキル』で埋まっている。


逆に颯太のスキル欄は、


チカラ+1

チカラ+2

チカラ+3

スピード+1

スピード+2

 ・

 ・

といった『パッシブスキル』で埋まってると思う。

( 基本、無意識で魔法を使ってるから。)


身体強化 ( の、ように見える ) 魔法はメキメキ成長してってるのに、炎だとかは今だに出せないらしい。



◆◆◆



「───痛ぅっ・・けどッ!」




死んでいたハズの神経も再生してきた。

自己再生魔法には鎮痛効果もあるらしく、他の魔法へ魔力を分割させると・・かなりキツい。


・・が、水筒に容れた樹脂油から野球ボール程の火球を生成し、クワガタ型の魔物の群に魔力のパスを持ってゆき・・───繋がった!




大小自動追尾型魔法クラスターミサイル!」




大火球が飛び回りながら、パチンコ玉サイズの小火球をバラ撒く。

小火球は、パスが繋がった全ての魔物に外れる事無く当たる。


上手くいったッ!


この世界の魔法に『炎』や『雷』といった『属性括り』は無い( 筈 )。


魔力という原子を操り、任意の場所でどういう運動をさせるか・・を、イメージさえ出来れば物理学を飛び越して魔法という現象が起きる。

( 個人的には運動を加速させるイメージは簡単なんで炎魔法がやりやすいが。)


さて、ディッポファミリー傭兵団のみんなの方は───ブバァァ・・ッ───




俺は大量に出血する。

くっ、目眩が・・此処までなのか───




「か、幹太兄ちゃん・・大丈夫!?」


「颯太・・兄ちゃんじゃ無い、だろ?」


「あ・・そっか、僕達が兄弟ってバレちゃ駄目なんだっけ」




今の俺達は後方支援 ( 本当は颯太も前衛をやりたそうだけど、敵の数が多いんで俺の護衛 ) なんで、離れてのヒソヒソ話だから、他の皆には聞こえてないみたいだな。




「お~い・・カンタさん、ソウタちゃん大丈───

な、何スかこの血・・怪我したんスか!?」


「「・・・・ご、後免なさい」」


「───あ・・『呪い』ッスか。

無茶しないで下さいッスよ?

解けるまで頑張るッス!」


「蕩けるまで頑張る!!?」




──ブバァァ・・ッ──




「カンタさんっ!?」


「わあ、また鼻血鼻血!!」


「ア、アハハ・・・大丈夫だよジキア。

それより・・下、 ( 惜しいけど ) 仕舞いなよ」


「はああん!?

す、すいませんッス!!!」




はあ~ビックリしたあ。

ファンタジーのズボンのくせに、破けてボロンと、( ポロリ、じゃなくボロン・・日本は小さい国だ。) 飛び出すとは・・。


まったく・・あのクワガタの魔物、グッジョブ───じゃなかった、けしからん!



◆◆◆



「御姉チャンよう・・あいつ等をエロつって警戒してたじゃねェか」


「・・ハイ、分かってます。

自分が一番エロでした」




いや正確には───エロじゃない。

エロじゃないったら、ない。

・・やたら惚れっぽくなったのだ。


男の時は初恋の彩佳一筋だったのに。

 

万が一にもこの作品に御上品な恋愛を求めている方、ジャンルを間違えてますよ。

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