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121『魔力世界で魔法使いが魔力を生むように、気世界でも気を生むオーラマスターが居ます。 ( ストーリーには関係無いので登場しません。)』


「空間の【歪み】が・・日本中にあるって事ですか?」


「たまたま空間の【歪み】とまったく同じ場所に、たまたま【電波障害】も有った『だけ』かもしれないけどね。

───少なくとも整体屋ふくめ、今までに無いケースさ」


「組織ってのに、ニュースで騒がれている他の【電波障害】のある場所の調査とか頼めないんですか?」




あの中華料理店は表から見える以上に金がかかっていた。


また・・山柄さんに魔物の素材を売る時に、スゴい数の鑑定員が待機していた。

客の───ヤク・・マフィ・・普段ナニを鑑定してんだか。


まあとにかく、かなりの資金力とソレに伴う組織力があるんだろう。




「ココの調査結果しだいだね。

今は電話も通じないし・・。

ソレに・・【歪み】と【電波障害】が同一現象だったとしても───【歪み】を正す結界魔法の使い手が8人しか居ないんだよ」


「8人?」


「強い【人土】さ。

ソレ以外の【人土】・・例えばワタシに子供は3人、孫は9人、居るんだけど・・皆デカい【スライム細胞】を持ってなくて、大した魔法は使えないんだ」




異世界から日本へきた【人土】の子孫は、現在凡そ1000人ちょいだそうだ。

ソレでも代を重ね、どんどん【人土】の出生率が下がっているそうだけど。


向こうの貴族から魔法使いの出生率が下がっているのと一緒か。




「つまり・・【電波障害】が何ヵ所か知らないけど、もし同一現象だったとしたら───圧倒的に手が足りなくて・・日本中で今朝言っていた【魔女の手先】が進入してくる・・!?」


「そうゆう事になるね」



◆◆◆



警察が規制線をはっている場所は怪我人が出た場所であって、空間の【歪み】がある ( かもしれない ) 場所ではないようだ。


閉店までそう間はないんで、三手に別れる。




「今の俺達は魔力が弱い。

異変が有ったら颯太一人でなんとかしようとせず、俺を呼ぶんだぞっ!?

絶対だぞっ!?」


「うん、分かったよ幹太姉ちゃん」


「・・やっと終わったか?

なら行くぞ」




ナニやら疲れ気味の山柄さん。


けど───そもそも病院に送られたっていう連中がどんな状況で、どんな怪我をしたかも分かんないんだ。


『突然、なんの前触れもなく怪我した』


コレが異世界と関係ないなら・・例えば気付かないウチに何にぶつけたか、カマイタチみたいな自然現象か、こっそりとヤるタイプの通り魔か。


異世界と関係あるなら・・?


『魔法』か『魔物』かのどっちか、だよなあ。

『魔法』なら・・自立型か。

『魔物』なら・・魔女の手先?


【スライム】【アルラウネ】【犬ゴリラ】とかか?


けど仮に【犬ゴリラ】一匹が現れたとしたら・・?

ボーリング玉サイズの石を50m以上投げる腕力を持つ異常に狂暴な生物が、だ。


【スライム】や【アルラウネ】にしても・・テリトリー型 ( その場からほぼ動かず限定条件でのみ強い ) とはいえ『村破級』だし。


怪我人だけで死者は居ないってのはなあ・・?




「たぶん魔法にしろ魔物にしろ、弱い奴だとは思いますけど用心は必要です」


「僕達、ディッポファミリー傭兵団に教わったもん!」


「まあ油断しろ、とは言わないよ」




・・父さん、言いつけ破ってゴメン。

やっぱり俺達は傭兵なんだ。



◆◆◆



イザという時、稼働範囲の広い颯太が一階で俺は二階を探査。

( 颯太は一階から二階への吹き抜けぐらい、一跳びに上がれるから。

・・あと、颯太には言わないが一階の方が出口に近いから。)


山柄さんは一階しかない食料品売場へ。




「そういや【歪み】や【電波障害】って範囲どれぐらいだ?」




木島さんトコの【歪み】は結構限定的だったらしいけど、ココは薄ボンヤリとしか分かんないらしい。


携帯を見ると、さっきの場所から100m近く離れたけどまだ使えない。


木島さんトコよか範囲は広い感じ。


広域時空震探査、か。

なんかタイムマシン物で有りそうな名前だな。




「【歪み】・・か。

そういや木島さんのトコで山柄さんが『世界と世界の境界線が薄い場所』って言っていたよな」




んで、魔力と『世界のナニか』はお互い触れると消滅する。


つまり・・

『魔力世界』と『気世界 ( 仮 )』も近いとその部分の境界線が消滅して薄くなる?




「【電波障害】ってのは、言うなら世界同士の【対消滅反応】に電波が反応している・・のか?」




取敢ず、樹脂油や炎に魔力を通して操る要領で・・電波に魔力を通してみよう。


魔法の極意は想像力。

魔力を操り、どうゆう運動させるかをイメージさえ出来れば、物理学を超越し『魔法』という『現象』が起こる。




「携帯から俺の魔力が乗った波が発信されるっ!」




・・・・。

・・・・・・。

・・・・・・・・。


・・ん?

そうか、以前女生徒達の『対、村破級』試験として【ケルピー】を退治する時水に魔力を通して水中探査をしたり・・その後、寄生虫探査をした───あのイメージだ。


分かるぞ。

二階のアイスクリーム屋の辺りに何やら電波の障害物がある!




「颯太、見つけた!」


「えっホント!?

さすが幹太姉ちゃんは凄いなあ♡」


「山柄さんを呼んで、一緒に行こう」



◆◆◆



「なんか、メニャメニャした魔力が有るねえ」


「言われりゃあなんとなく・・ってのは分かるけど。

まさかホントに広域時空震探査を一人でヤるとはね・・アレ、ワタシ等はスーパーコンピューター4台がかりでヤるんだよ」


「後でどんな魔法か教えましょうか?」


「助かるよ」


一方その頃。



「ビタや、TVは気にいったかのう?」


『はい。

言葉は分かりませんけど』


「なら子供向けのビデオ ( DVD ) を付けようか。

仁一郎君、颯太が小さい頃に買うたアン○ンマンはまだ有るかの?」


「ええと、確かコチラに・・」


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