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118『子供一人と、大人な子供二人。』


『何を言っているか、言葉は分かりませんが低脳が悪意を撒き散らしているのは分かりますわ』




学校をサボった所を見られ、バツが悪そうな彩佳。

何処までも人を見下した態度の彩佳の妹の奈々。

そんな二人の間に入って仁王立ちするザレ。


二人が困惑する。

特にザレの事を知らない奈々のほうは突然乱入してきた外人女に警戒心を剥きだしにする。




「だ・・ダレよ!?

彩佳の知り合い!?

こんな馬鹿に外人の知り合いがいたんだ!??」


『ワタクシ、今御姉様に感情レーダーの魔法を習っていますので・・貴女がどんなに頭が良かろうと、人として最低だと分かりますわ』




感情レーダーについては、確かに教えてはいるけど・・ザレは魔法を使えるが魔法使いではない。


つまり、魔力が見えていない。


なので身体強化魔法の応用で、魔法で肉体 ( 目 ) を操作する・・というのが近いか。


ただ・・この方法だと魔力消費がソレなりに激しく、自ら魔力を産みだせないザレでは普段使いには出来ない。


しかも魔力の無いこの世界では特に、だ。


いざという時の魔力を消費してまで、この魔法を使うって事は───




『去りなさい、目障りです!』


「な、何語よ・・英語でもドイツ語でも無いし中国語とも・・!?」


「ちょっ・・ザレ!?

日本語も分からないクセに、何───」


『アヤカ・・貴女も貴女ですわ!

こんな者に好き放題言われて!』


「だから何、言ってるか分かんないって言ってるでしょ!?」


『っていうか、御姉様とのデートの邪魔なんですのよーッ!!?』


「ちょっ・・私を無視すんじゃ───」


『五月蝿いッ!』「五月蝿いッ!」




最初は奈々に詰めよっていったザレ。

けどなんかグダグダなウチに何時もの展開になる。




「・・・・なんなのよ、コイツら・・」



◆◆◆



───案の定、店員が駆けつけてきて怒られた。

・・なんでか俺も。

・・・ついでに奈々も。




「なんなのよ、アンタら!?

もうイイわよ!」




半泣きで奈々が去ってゆく。




「・・はァ・・。

何がしたかったのよ、まったく・・」


『───フン。

貴女の妹は御姉様に悪意を向けたんですのよ!?』


「・・ああ。

そーゆー事かあ」


「何よ?」


『何ですの?』


「ザレ、初めて俺と会った時もケンカ吹っ掛けてきたよなあ」


「・・えっ!?」


『はっ!? あの・・その・・!?

お、御姉・・様・・・?!??』


「なかなかやるな、オマエもな!

───ってゆう儀式じゃん」


「か、幹太!?

変な勘違いしてない!?」


『御姉様!?』




やっぱ仲イイんじゃん。



◆◆◆



「───源太ちゃん?」


「・・済まん」




待ち合わせ場所に到着。

源太ちゃんとリャター夫人とビタが凄い荷物を抱えている。


この後みんなで買う予定だった物も・・明らかに必要無さそうなのも。




「途中で雑貨屋があってのう・・。

つい、ウッカリ・・のう」


『一時間って短いわねぇ・・。

一日でも足らないわぁ』


『水鉄砲です、お姉さんっ!』




・・まあビタは幼児らしいっちゃ、らしいけど。


リャター夫人も日本の技術に目が無いんで、暴走やむ無し感はあるけど。


雑貨屋でワイワイし過ぎて・・約束の時間寸前になり、慌てて服屋に移動。


適当に数種大人買いして、待ち合わせ場所にきたらしい。




「まあ、コレからの相談もあるし父さんに連絡して帰ろうかあ。

腕を見せるのもそうだしな」


「オジさんには悪いけど、そうね」




父さんに連絡。




〔───ああ、分かった。

じゃあソチラに車を回───〕




電話が・・急に切れた・・・?

8月のお盆休みのせいで7月の休みが少なーい♡

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