103『様々な視点・超特別編。』
───んん?
ど・・何処だココ?
目眩がして───
気がついたら・・景色が変わっていた。
畳・・襖・・お座敷・・日本庭園───ってえ、
この景色は・・日本!?
「幹太姉ちゃん・・ココ・・どこ?」
「さ、さあ・・?
パッと見は日本の宴会場みたいだけど・・」
宴会場を見渡せば、知っている人、知らない人、様々だ。
あ、死んだ筈のデロスまで居る。
リャター夫人に正座させられて怒られ・・あっ、女生徒達に脱がされた。
・・夢だな、コレ。
「え~・・第一回、楽屋裏座談会ぃ・・」
『カウロヤテシュシッラクツッナ!』
幼児二人組がなんぞ、司会進行してる。
一人はたぶん足元ちかくまで伸びた金髪の・・男か女か分かんない幼児で、もう一人は腰ぐらいまでの長さの黒髪幼女。
「まずはラスボス登場まで続いてオメデトウゴザイマス」
なんか司会の幼児が、
「 何やってんだ、俺 」って顔で、祝辞を棒読みで俺に述べてくる。
司会の幼児の御膳には光る石、隣の幼女には大人並みの食事が盛られて・・スゲえ、どんどん減っていくぞ。
「はあ、まあ何とか・・」
「本来最初のプロットではデロス編で最終回でしたからね?」
「あ~・・『序・破・急』の三話で投稿しようとしてた頭おかしい時のね・・」
「その話ではどんな感じでしたの?」
お茶をついでくれるザレ。
浴衣の隙間からちょっと見えてる。
「てか、見せてんでしょうが!!?」と、彩佳に首を絞められている。
あ~・・この二人、もし出会ったらこんなん為るんかー・・まあ現実で、出会う事なんかないけど。
「んー、ザレが居なかったなあ」
「ほわっつ!?」
「何処の言葉ッスか?」
「あとジキアがデロスのせいで死ぬ」
「デスですか!?」
「『ッス』を忘れてますわよ!?」
本編 ( 修正前 ) の17話ぐらいまでが『序』で、ココまではほぼ本編と同じ内容・・らしい。
ディッポ団長と共に傭兵ギルドへ行って・・ソレから本編では───
ギルド登録時の下種傭兵とイザコザ
【コカトリス】云々
女学園でのピクニック護衛
───までが付け足し。
第一プロットだと、
『約二ヵ月、男傭兵に頼み辛い女性客の仕事のみを受けるニッチ商売を始める』
という出来事を三行で説明。
リャター夫人の名前はソコでチラっと出ただけだった。
「ディッポファミリー傭兵団と初めて別れる時・・幹太さん、泣いてましたけど数日後には会えてますよね?」
「あ、アレは本来二ヵ月会えないと思ったから・・!?」
「そ、ソレよりボクだ!
第一プロットにはボクの名前があったのだろう!?
ボクも重要人物なのだろう!?」
何とか浴衣を取り戻し、腰に巻いてデロスが話に割込んできた。
あの巻き方だ↓ァ~と↓ォ~下↓ァから↓ァ───
「か~ん~た~・・!?」
「違いますよ?」
デロスの話ですよね?
「本編だと・・リャター夫人と女学園の敵だったデロスだけど、プロットでは俺達にフラれた馬鹿坊っちゃんって感じだよなあ」
「【ファフニール】とか関係無くて、お金で雇った盗賊団がラスボスだったんだよね」
「こ・・このボクが唯の馬鹿坊っちゃんだと・・!?」
「あらあら~?
今でもそうでしょォ・・?」
目が座ったリャター夫人に元の席に引きずられ・・あ、見───
まあリャター夫人達はデロスに対しヘイトを貯めたけど、俺達はあくまで『恩人の敵』ってだけで・・ちょいヘイト不足だった気がする。
「元のタイトルもその辺だとか?」
「あ~、その盗賊団ってのが人身売買組織でもあって・・俺と颯太を『姉妹の商品』として扱うトコ辺りから・・だな」
んで、『序・破・急』が終わった後にチラっと源太ちゃんと父さんの話が出るぐらいか。
「才能の無い作者が
『一日一話投稿』なんてヤるもんだから、イキナリ出来る設定も多いらしいてすね」
「ビタは、もろ突然出来た・・キャラらしいしな」
「んぐっ!? 私ですか!?」
「源太ちゃんが主役の話も、転移前に出てきた騒いでいた婆さんって『誰だよ、そのアイテム何さ』って書いてたそうだし」
基本こんな素人丸出しの話か。
・・ああー、そろそろだいぶ疲れて眠く・・なって・・・。
前々からやってみたかった『楽屋裏話』ですが、とてつもなく難しいです・・。




