10『ワカ○ちゃん以外に情報源が無いので、実物が欲しいって言ったら変態でしょうか?』
『ワカ○ちゃん』『ワ○メちゃん』『○カメちゃん』の、ドレが良いか10分位悩んでいると、ふと・・『何ヤッてんだ』という気になります。
颯太に支えられ、荷物用馬車で着替える事に。
着替えを覗こうとした不届き者は追っ払いはしたモノの・・一応、ヒソヒソ声で相談。
「颯太、魔力が漂っているのが見えるか?」
「うん。
今まで何で見え無かったのか不思議なくらい、ハッキリ見えるよ」
「魔力の流れ的に、あの人達は嘘をついて無い気がするんだ( エロいが )」
「僕もそう思う( エロいけど )」
なーんか、『魔力の流れ』と『人の心の流れ』って関係ありそうなんだよな。
「・・颯太、ちょっと俺の魔力を見ててくれ。
『地球は丸い』
『月は四角い』
『俺は異世界人』
『名前は太郎』
『年齢は100歳』
・・どうだ?」
「嘘をついた時だけ・・幹太兄ちゃんの魔力がニュニャってなった!」
「ニュニャ・・( 可愛いなあ )。
次は颯太が嘘をついてみてくれ」
ソレで分かったのは、やはり嘘をついた人間の魔力はハッキリと乱れるという事。
コレがチートなのか、魔法使いなら誰でも出来る事なのかは分からんが、アノ人達を信じても問題無いって訳か。
( エロい以外。)
「逆に俺達は嘘をつかなきゃ成らないかもしれん」
「えっ? 何で??」
「例えば・・せっかく助けた人が
『私、宇宙人なんです』
って言ってきたら、フザケてんのか!? ってなるだろ?」
「あー、そっかあ。
『僕達、男で異世界人です』
なんて言っても、信じてくれるか分かんないんだね?」
「ああ。
命の恩人に嘘をつかない為に、嘘をつかなきゃいけないんだ」
「どうすれば良いの、幹太兄ちゃん?」
「まず、『兄ちゃん』を止めよう。
俺は『姉ちゃん』で、俺達は『姉妹』だ」
「分かった、幹太兄・・幹太姉ちゃん」
女体化した現状、俺が『 姉ちゃん 』である事は『 嘘 』じゃあ無いしな。
諸々の確認を終え、着替え開始。
普段、道場で着替える時や風呂は裸なんて気にしないのに・・ちょい恥ずかしい。
・・うん、颯太の尻は世界一可愛いなあ。
【※作者注・幹太は天然変態ですが、害は有りません※】
俺達が渡された服は全て女物。
下着の、下穿きは多分カボチャパンツってヤツ。
まだこの世界の文明度は分かんないけど多分、まだゴムはないんだろうなあと思っていたが・・伸縮性のある何らかの植物のツタが代わりに使われていた。
上は無し。
シャツはボロボロで、捨てるしか無いんだが・・パンツは洗いやぁまだイケるんだけどなあ。
何時までこの世界に居るか分かんないんだし───しゃあない。
幹太、カボチャパンツを履きまーす。
颯太も、下着は無事なのにカボチャパンツを履いてみるらしい。
二人とも・・いざっ、覚悟を決めて!
───と、意気込んで履いてみたけど・・俺も颯太も案外抵抗を感じない。
( 無論、女装癖があったとかでなく。)
やっぱコレ、脳も女性化してんのか?
上着の上は、背中側から着て胸元 ( というか谷間 ) が見えるシャツ。
胸の下でベルトを止めて胸を支える。
乳袋。
下は、膝が隠れる位のスカート。
コレにエプロンがつけば所謂、ファンタジーの酒場のウェイトレスっぽい格好。
颯太の上着は首元に大きなリボン、襟と裾に簡単なフリルをあしらったワンピース。
ちょっとオシャレな村娘って感じ。
やはり颯太も脳が女性化してんのか・・リボンを若干はにかみながらイジっている。
・・・・うんうん、我がおとう・・妹は可愛いなあ。
カメラ欲しいです。
【※作者注・幹太は天然変態ですが、害は有りません※】
◆◆◆
「おーう、外人でも別嬪サンにゃあ似合うなあ!
ガッハッハッ!」
「何から何まで有難う御座います。
俺は秋原 幹太、この子は妹の秋原 颯太です」
名前と口調 (『 俺 』とか ) は諦める。
イザという時にボロが出て、怪しまれる方がヤバいだろうという判断だ。
「おーう、こりゃ御丁寧に有難よ。
だが俺等の挨拶はちィと待ってくれ。
さっさと野営地へ行きたいンでな」
正直作者は昔の女性用下着・・程度の知識しか無いですが、事細かに間違いを指摘出来る業の深い人が居そうなのが『なろう』。
( そしてその人は実物を持っているのでしょうか? )




