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たった二人の国  作者: にゃあすけ
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未来の王妃の王女

「未来の王妃に!」


 北の国の民は声を上げます。王女を王妃として迎える為にです。

 民は歓迎しています。


「マルグレーテ様、万歳!」


 北の国の民は南の国に向かって声を張り上げます。南の国の民はそれに答えました。


「マルグレーテ様、万歳!」

「南の国の王女様、万歳!」

「北の国の王妃様、万歳!」


「マルグレーテ!」


 民の声に怒りの声を上げた者がいました。悲鳴のような声でした。叫んだのは女王です。


「なぜ、マルグレーテがあの人の妃に望まれるの!!」


 南の国の女王は北の国の王様に恋をしていました。

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