小説家になろうでアクセス数を稼ぐには?
私の経験に基づいたエッセイもどきです。
該当しない例はいくらでもあるでしょうから、「こういう考え方もある」と参考程度にした方が無難かと思われます。
1.ジャンル
検索数・アクセス数が多いジャンルで書く、そういったタグを入れるというのが一つ。
やっぱり男向けならファンタジー、異世界転生・トリップ、VRMMO、主人公最強といった要素が強いです。
累計ランカーともなると大概これらの組み合わせではないでしょうか。
ネクストライフからして組み合わせた結果です。
女性向けだと恋愛系が強いようです。
男性評と女性票の両方を狙うならファンタジーと恋愛を組み合わせ、更に主人公最強にするのがいいのか? という気はしますが、そう単純な話でもないという気も……。
2.読みやすさ
ネット小説は基本横書きフォーマットですから、紙媒体の商業書籍と同じフォーマルだと実はかなり読みにくいです。
マメに改行して一文あたりを短めにするくらいでちょうどよくなるかと思います。
もちろん、そういうフォーマットの作品はちょっと……という方もいるでしょうけど、ネット小説は横読みでの読みやすさが大事だと思う方も多いです。
そういった人達でポイントをマメに入れてくれる方は無視できぬ数になるかと。
少なくともネクストライフにポイントを入れて下さった方々はそうでしょう。
つまりそういった方をターゲットにしたフォーマルで書いて、ネクストライフの総ポイント数くらいは狙えるという事になるはずです。
3.主人公の活躍度
特に男性向けは主人公が活躍し、目に見えていい結果が出て、それが周囲に評価されるというのがポイントの一つではないかと思います。
主人公が活躍しない作品、あえてなろうで読もうと思う人ってどれくらいいるんでしょうか。
一般文芸だと主人公が作品主役のサポート役、あるいは引き立て役に過ぎないといった話は多く見られますし、悲恋だったりほろ苦い・切ない結末の話も多いですが、それなら商業で読めるからなろうでは探さないという人達は多いのではないでしょうか。
ネクストライフで徹頭徹尾主人公最強を貫いたのもこの為です。
主人公最強を謳う以上、主人公は最強のままでいさせた方がよいと判断しました。
もちろん最強とは「最も強い」だけなので、実力伯仲の存在がいてもいいですし、相性が悪ければ負けてしまう展開はアリでしょう。
最強クラスの存在が総当たりしたら、主人公が一番上に来るというのもいいです。
それでも「主人公こそが最強」だと読者が納得できるだけの説得力がない限り、主人公最強の作品を期待していた人は裏切られたと感じ、不満を持ってしまうのではないでしょうか。
言い方を変えるならば「主人公が最強である事に疑う余地はない」という説得力があるならば、負けても問題はないと思います。
4.タグ・タイトル・あらすじ
中身が想像しやすいタイトルとあらすじ、タグは重要なファクターだと思います。
検索されやすいキーワードをタグにつけておくというのは大切です。
あらすじも真面目に考えた方がいいでしょう。
ネクストライフのあらすじは単純に「最強クラスの力を持ったまま異世界に転生する」、この手の作品が好きな人はとりあえずアクセスしてくれるだろうと思ったのです。
人気があるジャンルだとなおさらですから、どういった作品なのか分かりやすく書いてみましょう。
5.更新する時間帯
他の方もエッセイなどで指摘していますが、時間帯も結構重要です。
ネクストライフで最もアクセスがあったのは0時過ぎ、その次が6時から7時頃でしょうか。
夜寝る前に読む、あるいは朝起きて読む、通勤・通学の時間を利用して読むといった方が多いのではないかと想像します。
アクセスが多い時間帯からどういう時に読む人が多いのか想像し、その人達がアクセスしやすい時間帯の少し前に更新時間をもってくるのもありかもしれません。(私は仕事柄無理だったのでやりませんでしたが)
余裕があるならば予約投稿をせず、×時0分から数分後の方がいいでしょう。
新しく作品を探してなろうのトップの更新新着を見に来る人の目にとまる確率が高くなります。
後、既に人気が出ている作品とは被らないように気をつけた方がいいかもしれませんね。
アクセスがその作品に吸われてしまい、更新したのに気付かない人が増えるかも?
6.更新頻度
できれば週に一度くらいの更新はあった方がいいです。
なろうにおいては更新速度も評価の重要なファクターとなっています。
更に欲を言えばなるべく更新時間も統一し、「この時間帯に○○は更新される」と読者に期待されるくらいになるといいですね。
定期更新を続けていると定期的に読む事になり、読者にとって生活習慣化してしまう事を狙えます。
習慣化されたものは強いと思います。
私もこれはできていたとは言いがたいですが……以前二、三日に一回くらいの更新はやっていたのと無関係ではないかと思います。
7.おまけ
他にもアクセス数が増える要因はあります。
日間に載った、累計ランカーの人がブクマしてくれたので、その人のブクマもチェックしている人達がアクセスするようになった、また面白い作品を掘り当てる事に定評がある名スコッパーに発掘されたなど。
ネクストライフは二番目ですね。
当時累計上位だった方がブクマして下さって以降、アクセス数が数倍に跳ね上がりました。
そこから日間ランキングに入り、日間上位にいって……という展開でした。
それ以前のアクセス数は異世界ファンタジーとして平均以下程度だったはずです。
望外の幸運でしたが、異世界転生・主人公最強モノが好きな人が検索しやすいように配慮していたのが原因の一つではないか、というのが自己分析ですね。(自画自賛ではないと思いたい……)
だらだらと冗長に書きましたが、最後に短くまとめるなら探しやすく、次いで読みやすい作品という事になるでしょうか。
如何でしたか?
少しでも多くの方の参考になれば幸いです。