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電車の中でしか会えない人

作者: 苺ですよ

 私は、朝比奈香織。学校までは電車で30分かけて行っている。 


 私は、いつも席に座れるよう早めに電車に乗っている。毎朝7時50分の電車に乗ると人はいつも空いてるため特等席のドアの近くの端の席に座りゆっくりして、学校へ向かえると言うわけだ。


 いつも通り席に座っていると向かいの席に見たことのない高校の制服を着た男子が座っていた。


 彼のことが私の超タイプすぎた!


 顔が超かっこよくてスタイルもいい!神かよあいつ!いつかは告白してやる! 


 そんなことを考えていると彼が降りてしまった。もう少し彼のことを見ていたかったが残念だ。だが明日もおんなじ車両に乗れば会えるかもと思い翌日も同じ車両に乗り込んだ。


 私の考えは当たっていた。またしても彼が同じ車両に乗っており、顔を見ることが出来た。


 そんなことを1週間ほど続けたある朝。 


 私は、少し寝坊してしまい、いつも乗ってる電車の一本先の電車を使うことにした。


 その電車は人が多くいつもの席に座れず立っていた。彼がいつも乗ってくる駅からなんと気になる彼がやってきた。


 私は人に潰されながらも立っていたらいきなり彼から「おはよう」って声をかけられ私は驚きのあまり少し固まってしまったがすかさず挨拶を返した。 


 「最近君と一緒の電車に乗ってたけど俺、寝坊しちゃって今日は会えないか〜なんて思ってたけどまさか会えるなんて思ってなかったよ」


彼から会えないかなとか言われもしや私のこと好きなんじゃね?とか思った私はキモすぎて死にたい。そんなことより私のことを覚えてくれてるの嬉しいすぎる。


「おはよ!覚えててくれてありがとう!」


「私は朝比奈香織って言うんだあなたは?」


私は勇気を振り絞って自己紹介をした。」


「俺は夏目大河って言うんだよろしくな」


 私は、とても嬉しい気持ちになりながら気が付くと彼が下りる駅に来てしまった。


「またな香織!」


そうして私もしばらくした後電車を降り学校へ向かった。


 教室内で私は少し考えごとをしていた


 いつか彼の連絡先を交換したいな~っと考えていていると


「おっはよー香織なんだか機嫌よさそうじゃん」


「別に~いつもと変わらないよ」


 私は気になる人ができたと悟られないよう振舞った。




 家に帰りベットで横になりどうやって連絡先交換しよっていうか考えていた。


 そのまま直球に{交換しない?}って言うか{それとも何か雑談した後に流れで交換しない?}って言うかめちゃくちゃ悩んだ。


 どうしようか悩んだのち私は、後者を選んだ。今度は雑談内容の話題を悩み気が付いたら寝落ちをしていた。




 朝起きると雨が降っていた。今日もいつもの電車に乗り彼が乗ってくるのを待っていた。


 彼がようやく乗ってきたがとても濡れていた


「大丈夫?夏目君?めちゃくちゃ濡れてんじゃん?傘はどうしたの?」


「いやさー家出て駅向かってる途中で雨降ってきてさ。俺家から駅まで結構距離あるしもう少しで駅に着きそうってとこで雨降られちゃったよ。けどこれくらいなら大丈夫さ」


 ここで話を終わらせてはいけないと思い思い切った発言をしてみた。


「夏目君よかったら私の傘さしていきなよ」


「それはさすがに申し訳ないよ。それじゃあ香織が濡れちゃうじゃん」


「大丈夫私呼びでもう一つ折り畳み傘を常備してるからぜひ使いな」


「そうか。そしたらありがたく使わせてもらうね」


 傘を私、彼は電車を降りてしまった


 『そういや連絡先交換するの忘れてたー‼いやあれは仕方ないよね。雨でぬれてたしあの状態で交換しよとか言えるわけないし。うん。仕方がない。また明日だな』




 翌日またいつもの電車に乗り特等席に座って彼を待っていた。


ようやくやって来た彼はなんだかとても眠そうな顔をしていた。


「夏目君とても眠そうじゃんどうしたの?」


「いやー昨日は友達とゲームやってたんだけど久々に盛り上がって夜更かししちゃって眠いんよ」


「そういやさ昨日借りてた傘返すよ」


「ど、どうも」


「それと眠くてさ少し寝るから着いたら起こしてほしいな」


「わかった!任せて!」


そうしてぐっすり寝始めた。


数分して彼が下りる駅が近くなり起こし始めることにした


「夏目君起きてそろそろつくよ」


彼は眼をこすりながら起きてきた。


「ありがとう香織また来週ね」


そういって行ってしまった。


 またしても連絡先を交換するのを忘れてしまったそういやまた来週って言ってたな。てかそういえば明日土曜日だからしばらく会えないじゃん。来週に何とか聞いてみるか。




 体感ではとても長く感じた土日がおわり、ようやく始まった月曜日いつもの電車に乗り特等席に座り彼が来るのを待っていた。


 今日こそは連絡先を交換できるよう話しかけよう!


 意気込みをしているとようやくやってきた。


「お・・・おはよう夏目君」


「おはよ香織」


「あのさ夏目君に聞きたいことがあるんだけどさ」


「夏目君の連絡先交換したいなって思ってさどうかな?」


「ごめんね香織俺親が厳しくてさなかなかスマホ買ってくれなくてさ悪いんだけど交換できないやごめんな」


交換できなかったかこのままの勢いで告白まで行ってまえ!


「そうだったんだじゃあさもう一つ聞きたいことがあってさ」


「実は夏目君のことが最近気になっていてさ、もしよろしければ私と付き合ってほしいです!!」


思い切って告白してしまったが大丈夫かな?


「そうか、香織俺のこと好きなんか。まずはありがとう。でもね俺実は彼女がおってな悪いけど香織からの告白は断らせてもらうよ」


「夏目君彼女いたんだ。ごめんねいきなりこんな告白なんかしちゃって」


「全然振ったからといってもこれからも友達でいようよ」


「そうだね友達のままでいよ!」


 


 そうして私の告白は失敗に終わってしまったがこれからも彼と会えるならまぁええかとおもう私だった。

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