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FAIRLY詩 〜sun〜

また今日がはじまる


グンと背伸びをして


何よりも温かく 明るい 服を身にまとう


食物連鎖の中で精一杯に生きる


人間たちに


動物たちに


魚たちに


虫たちに


草花たちに


土たちに


水たちに


空気たちに


微生物たちに


そして 名もない小さな命たちに


ニッコリ笑顔で


「おはよう」


「今日もずっと君のそばにいるよ」


空からそっと その手をにぎる


今日のぼくは何色に見えるだろう


まぶしいくらいに輝く黄色


燃えるような赤


おいしそうなオレンジ


何にも染まっていない白


それとも くすんでいるのだろうか


灰色や黒に見えるだろうか


でも ぼくの色はいつも変わらない


今日という 二度と戻らない君との一日を


ただただ いつもと同じ色で 一緒に歩く


それしかできないけれど


でも にぎった手は絶対に離さない



そしてまた 一日が終わろうとしている


星たちが輝き出すころ


今日にぎった手を そっと離す


「おやすみ」


「また明日 空から手をおろすからね」


明日はどれだけの手をにぎれるだろう


今日にぎった あの手は


また明日 にぎりかえしてくれるのだろうか


ぼくはまた迎えに行くよ 必ずね



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