混乱が招いた混乱 その4
「うわ… 凄いね、ここ……」
私は空に見えるドームを見上げながら呟く
「ここがコロニー、ま、確かにコロニーだね」
ロストはしう呟く
ロストがそうゆうのも分からなくは無い 正に近未来的な、大きなドームに覆われた都市、コロニー以上の適切な言葉が他にあるだろうか
現在、アインの戦争が起こらないようにするという願いを叶えるべく、取り敢えず情報収集を兼ねて私とロストが人間が住む地区、アインはイドルの地区、アリスはAIの地区へと向かった
「アインさんは一人で良いとして… アリスさんは一人で良かったのかな? やっぱり私たちと一緒に行動した方が……」
「アリスは良いんだよ むしろ一人の方が行動しやすい それよりもさ、アイン、何で知らない方が良い何て言ったのな」
『いるどがなにでできているか、それはしらないほうがいい それがなによりものこううんだ』
ロストの質問に対し、アインはこう返したのだった
「何よりも幸運、って、どうゆう事何だろうね」
「相当ヤバい秘密、って事何だろうね 分かり易く例えるとMの店の肉が実は人肉だった、みたいな」
「い、いやそれタダのガセ情報だからね?」
「いやそうゆう意味じゃ無くて、もしもそうだったら知りたく無かったって思うでしょ?」
「……あぁ」
いつも食べている肉が実は人肉だった
そんなの知りたく無かった、知らな方が幸運だった
「つまり、イドルの生体の詮索はしない方が良い、と」
「アインが言いたいことはそうゆう事だろうね」
一体何で出来ているのだろうか、イドルは
本人すら隠す物って何だ……?
「もしかして死んだ人の皮膚や肉を……?」
「怖くなるから止めて!!?」
まぁ、冗談はさておき……
「それで、私達は取り敢えずどうすれば?」
「とりあえずどうすれば良いか分からない、ってのが現状だね」
それどうなの と思ったが、どうやらロストも同じ意見のようで肩を竦めていた
「だって事前情報と言った感じの物がほとんど無いんだもん 最早行き当たりばったりで行くしかないよ
とは言っても、本当に何をすればいいのか…… 適当な人に話しを聞こうにも『すいません、何でイドルと喧嘩してるんですか』とかストレートに聞いても、イドルのスパイか何かだと思われて警察的な物が出勤するのがオチなんだよなぁ……」
お手上げ、とばかりにお手を挙げるロスト
「と、言う訳で、これからの行動はシバ姉ちゃんに任せるよ」
「私に!?」
「僕じゃ何も思いつかないから 策が無いならストレートに誰かに聞いてももう構わないし、他に何か怪しそうな物を見つけたらそれを実行しても良いから
とにかく今回僕はサポートに回るから」
「え、えぇ………」
私にそんな重要な事任されても………