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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
ピースフルウォー
118/129

ユーザーチェック その3

「おじゃまー」


「お、お邪魔します………」


中に入って見れば、そこはカントリーな作りの酒場だった

物凄い西部劇にでも出てきそうな丸いテーブルがいくつかと店の隅っこにはお酒が入ってるであろう樽がところどころ、


正にザ・カントリースタイルなお店だった


「あ、イラッシャイませー」

そんな外国人が日本語覚えたような少し片言な口調で挨拶をする酒場の店い、ん?


「飲み物は何二いたしましょうかー? ビールですか、憧れますよねビール」

そんな冗談かしめて言う店員は、残念ながら人間では無かった かと言ってもロボットでも無い


その店員は黒、白、茶の斑模様、三毛柄のパーカーを着ており、ケガなのか格好つけなのか、右手と胸に包帯、そして何より、その店員の頭には可愛らしい猫のような耳、


いわゆる獣人と言った感じだった


「別に僕はお酒とか憧れないかな 何か僕が酔うと大変な事になりそうだし」


「その心がけはヨシです 酒は飲んでも呑まれるなナンて言葉がありますが、一番は酒を飲まずに呑まれない、薬物がダメなんだからタバコもダメ、子供の内からそれが分かるのはエライです

ご褒美にこどもビールをごちそうしましょう」


「いや、いくら何でも動じなさすぎだと思うんだけどロストちゃん」


「んえ? 何が?」

本当に分かっていないのかカウンターの席へ座ったロストは首を傾げる


「何でその人に猫耳付いてるのかって気にならないの?」


「…………………………?」

ロストはもう一度店員さんを見て、

「……あー、確かにこの機会感からイキナリケモ耳はおかしいね いつも見慣れてるから気付かなかった」


どこで何をしてたら見慣れるの?ケモ耳を


深月(みづき)さん、でしたっけ? その子と友達でしたよねロストさんは」


「えと、誰…? ロストちゃんの知り合い?」


「…………こいつが言った通り友達」

コト、と何故かカクテルに入ったミックスジュースを店員さんから受け取って、鋭い目つきでロストは言う


「君、何者?」


「タダの自称酒場のマスターですよ、ロストさん」


「自称………?」

もしかしてこの店員…マスターさん実はここのマスターさんでは無いって事…?


「って、あれ? ロストちゃん名乗ってたっけ…………?」


「ま、そうゆう事にしてあげるよ、自称マスターさん」

何か暗黙の了承でもあったのか、不自然な点には一切追求しないロスト


「その代わり、色々教えてくれるよね ここ何処なの?」


「それでしたらあちらの方にどうぞ」


「……あちら、って誰の事なんです?」


クイッ、と顎で指し示す自称マスター

そちらの方を見れば、女性だろうか、私と同じ高校生くらいの、カーボイの女の子版みたいな恰好をした金髪の女の子、が…………


「って、あれ…………?」


「やっほー」

こちらを向いて手を振るのは、何だか見た事のある人だった


「リ、リアス先輩!?」

そう、それは私の一つ上の先輩、三鏡(みかがみ)・グレモリーゼ・リアス先輩………


「え、あ、アリス?」


「やっぱりアナタもアタシと一緒に連れて来られたのね、ロストちゃん」


………あれ?

「それから、初めましてね、ワンちゃん」


「ワンちゃん!!?」

ワンちゃんって私の事だよね!? 芝埜川(しばのがわ)でシバ(柴犬)でワンちゃんって事!?


「アタシはアリス、ドッペル---- いえ、三鏡・グレモリーゼ・アリス、リアスの姉よ アナタの事はリアスから聞いてるわ」


「え、そうなんですか?」


「ええ、そうよ リアスと似ているでしょ」


「そう、ですね…‥」

本当に瓜二つだった


「ま、あの子よりアタシの方が何倍も美しいけど、何てったってアタシは世界で一番なのだから」


性格を除けば、だが


「何だか、自己意識高い人だね………」


「アリスはそうゆう奴だから ホント、何故か性格似て無いんだよなー」


「あら、そうゆうロストちゃんも、あの王くんと似て無いじゃない」


「いやまぁそうだけど…」


どうやらこの二人は知り合いらしく、私の知らない単語で会話をしている

誰なんだろ、王さまって しかもこのご時世に王さまって


「…そう言えば、ロストちゃんの名前って本名なの?」


「え? う、うーん………」


「今のうちに名乗っておきなさい、後が楽になるわよ 後々こんな展開になった時に言い訳しやすいから設定は早い内に」


「え? 何の話しですか?」


「気にしないで」

コホン、とロストが咳ばらいをしながら言う


「んじゃ改めて… 僕の名前は亡神(なくしがみ) 影奈(えいな)って言うんだ ロストってのは名前の亡くすから来てる」


「あれ? 亡神?」


「うん、僕は王さま… 亡神 冷鵺(れいや)の親戚だよ」


「王さまって、センパイの事なの………」

センパイ、何がどうなってそう呼ばれたんだろ………


「ま、自己紹介はそこそこにして、とにかく説明よろしく、アリス」


「ええ、良いわよ」

アリスは足を組んで、顎を組んだ手の上に乗せて話し出す

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