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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
コインゲームギャンブル
108/129

猫は金貨を賭ける コイン六枚目

登場人物


前回参照

「あれは彼女の問題よ、きっとアタシたちが踏み込んで良い事でも無いし、それにこれはボスをとっちめたからって解決する物でも無いわ」


「だからさ、一体何なんだよ! お前らは何を見た、ミユは何を取られていたんだ、何でお前ら言わないんだよ!!」

我慢しきれずにユウキさんは尋ねるが二人はまたしても目線を逸らす


「………取り敢えず状況整理しますか」

仁さんはため息を付きながら言う


白錬屋(はくれんや)、ミユさんはかなりお金にめがつい正確である しかしそれは借金を無理やり背負わされている為に必死になってお金を稼いでいた行為がめがつく見えただけ


そんなミユさんは一時期お金を稼ぐ&その理不尽な借金取りから逃げる為トレジャーハンターとして危ないところに逃げ込む&金稼ぎ


そんな中出会ったのは考古学者のトラサ、同じ獣人


トラサはその理不尽な事をミユから聞いて、自分が所属している場所の力もありその理不尽なヤツを撃退、まぁニュアンス的には牢屋行きの方がいいかな? とにかくミユを解放


だがそいつはそこから這い上がりミユに復讐………… あ、」


「あ?」


「いや何でもないです そしてその復讐として現在またミユに借金背負わせ、か」

最終的に何処か気まずそうに仁さんは言う 何か気付いたのだろうか


「あー、もしかしてそゆう事なの?」


「うん、まぁ……」


「そうゆう事なの」

よく分からないが本当に何かに気付いたらしい、ロストちゃんとアリスさんは同意する


「絶対に言わない方がいいと思わない、吸血鬼くん?」


「どうせ最終的にバレるし何よりこれ以上辛い思いはさせたく無いでしょ! そうだろ仁!」


「んー、まぁ確かに二人の言い分は分かりますが…… 何か……」


「あーもう三人だけで喋るな! 大勢いるんだからこっちにも喋らせろ!!」

よく言ってくれたユウキさん! 正直何か妙に会話に入りづらかったのでありがたい


「そうだよ! そもそもさ、相談した私を置いてきぼりにしないでよ」


「………ま、それもそうですね」

イスに深く腰掛けながら仁さんは言う

「救うかそのままかここは深月ちゃんに決めて貰いましょうか」


「それ、百パー救うって言う奴じゃ無いの?」

睨むように目を半目にしてアリスさんは言う


「と言うか、何でそんなにアリスさんは否定的なんですか! そんなにミユさんを助けたく無いんですか!」


「そうゆう訳では……」


「……ま、これは流石に難しいですよね」

言葉が詰まるアリスさんに変わって意外にも仁さんは言う

「いいですか深月ちゃん、このミユさんが行っている行為は、分かり易く例えるとギャンブルなんです」


「え?」


仁さんは金貨とチェスの駒を取り出して説明する

「いいですか、例えばこの黒のキングを敵、白のクイーンをミユさん、そしてミユさんが取れらている物を白のキングとしましょう」

と白黒のキングを隣に、白のクイーンを少し遠くに配置する


「で、このクイーン、ミユさんは金貨を使ってキングを買い戻そうとしています」

黒のキングの横に無造作に金貨をばらまく


「……それで、何でそれがギャンブルになるんです? こう見るとただの取引なだけに見えますが」


「…返してくれるか分からないから、かな?」

とリアスさんは言う

「どれだけの金額を背負わされているか分からないけど、仮に全額払っても返してくれるか分からない、ある意味の当たるかどうか分からないって言う感じですか?」


「その通りです」

仁さんは白のキングを弄びながら言う

「これを返してくれる事に期待してずっと払い続けている、当たる事に期待してずっとベットし続けている、妙に語呂が似ている上、更に相手が返す気が無いなら、相手がイカサマをしているなら絶対に返ってこない、当たらない所まで似ている、と」


白のキングを投げ出して仁さん、

「つまり、現状ミユさんはリターン無しでギャンブルし続けているって事で、 更に何でギャンブルに例えたか、この事が一番の理由ですが………」


ロストちゃんを見て、アリスさんを見る仁さん

「はっきり聞きます、ミユさんが戻そうとしている物、ミユさんが当てようとしている物、それは本当にミユさんが()()()()()()()()()なんですか?」


「「……………」」


「やはりそうですか……」

ロストちゃんとアリスさん、お互いに目を見合わせた行為で察したのか仁さんはため息を付く


「深月ちゃん、少し気の毒ですが、ここは深月ちゃんに判断を委ねます」

真剣な顔、真剣な時の口調になって仁さんは言う

「この悪徳借金、ギャンブルをオレが無理やり終わらせる事は出来る だが、それをやると今までずっと金貨を賭けて来たミユが下手をすると廃人みたいには言い過ぎにしても店を開けない状態になるかもしれない


ミユはもう既に()()()()()()()だ 取り戻そうとすることに酔いすぎている、そんな中で急に取り上げるとどうなるか

分からないからな」


「………………」






「…………アナタもアナタで優しいのね」


「何の事でしょうか?」


「………ミユが何を取られているのか、深月ちゃんに正直に言った方が良かったのかな?」


「…………ダメ、でしょうねぇ その場はギャンブル中毒だとかで誤魔化しましたが、まぁ、アリスの言い分もロストの言い分も分かりますからねぇ……

アリスのやり方では今はまだ大丈夫なだけ、ロストのやり方では早めに大丈夫では無くなるだけ

やはりここはミユさんに一番寄り添える深月ちゃんにどうにかしてもらうしか無いんですよね」

ミハヤ)うぅ、風邪引きました…… 頭痛いです……


ロスト)移さないでね?


ミハヤ)それはそれとして、やっとタイトル回収の文言が出てきましたよ もうずっと出ないかとおもいまし…… みぅぁくしょん!!


ロスト)お、お大事に………

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