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日記のような物語(ダイアリーテイル)  作者: ミハヤ
コインゲームギャンブル
103/129

猫は金貨を賭ける コイン一枚目

登場人物


深月みづき

朱い毛並みの獣人の女の子

白錬屋の店主、ミユに拾われて住み込みで働いている


ロスト 二つ名 虚栄の城壁ヴァニティ・キャメロット

黒い短めの髪と黒いパーカーがトレードマークの幼女

本当に幼女なのだが中身は冷鵺 (男)

設定として吸血鬼のハーフ


レイ 二つ名 反王はんおう

ふんわりした感じの男の子

体としては冷鵺なのだが中身は別物


アリス 二つ名 鏡の中の歩行者ドッペルゲンガー

見た目まんまアリスの少女

鏡の中を移動できる

「て事があったんだって ロマンチックだよねーそれ!」


「…………あのさぁ深月ちゃん」

ロストちゃんはため息を付いて、

「それ、はぐらかされてるよ」


「…………………………あ」


ミユさんからの過去話を聞いた次の日 今日はロストちゃんたちは学校が無い為朝から私、ロストちゃん、反王ことレイさんとたまたま未夜と会ったカフェと同じカフェの室内でお茶をしながら話していた


お店で有った事、仁さんと会った事、そしてミユさんから聞いた話 その話を聞いた開口一番の返答がそれだった


「めっさいいようにはぐらかされてんじゃん 遠回しに聞いたから一応関係のあるが芯のところは言わないっていうはぐらかし方してんじゃん」

呆れるようにロストちゃんは言う


「まぁまぁ、それは仕方名の無い事だと思うよ 逆にあのいつも商売顔のミユから何かしら聞き出せただけ上出来だとオレは思うけど」

膝の上にいるロストちゃんの頭をポンポンと撫でながらレイさんは言う


呆れるロストちゃんとむしろ褒めてくれるレイさん、つくづく同一人物なのか疑問に思う

私はよく知らないのだが、この二人は元は一人らしい 名前は確か『なくしがみ』とか言うらしい


この二人はここ(アヴァロン)に居る時だけレイとロスト、体だけ本物(なかみはにせもの)中身だけ本物(からだはにせもの)と言う、聞いただけでもなんかややこしい感じになるらしい

そう言われても見た事無いので実感は無いのだが


「でもま、そのおかげで大体は見えて来てるって感じはするのも事実だね」


「ん? 何がだロスト?」


「ミユがお金を集めている理由」

訊ねるレイさんに考え込むように腕を組みながらロストちゃんは答える


「話しを聞いた限りミユは『金貨よりも大事な物』をもう既に見つけてるみたいじゃん それは逆に『金貨(おかね)を集める気は無い』っていう意味合いになるんだよ」


「……今もお金に執着してるのはおかしい、って事?」


「そうゆう事」

ロストちゃんはブラックコーヒーを一口すすりながら言う

と言うかブラックコーヒーとかロストちゃん大人だね こっち飲んでるのカフェオレなのに


「もうお金に執着しないって明言してるのに今もそれを続けているって事は逆にお金よりも大切な物の為にお金に執着してるって事だよ

丁度子供の為に日夜働いている親みたいな感じかな」


「…………」


「いや多分深月ちゃんの為に無理にお金を稼いでるとかじゃないと思うからそんな私のせいでみたいな顔しないで」


「そ、それはそれで何かイヤな言い方だね…… 何か深月ちゃんがオマケみたいで」

苦笑い気味にレイさんは言う


「でもまぁ、ロストの言う通り思い悩む必要は無いよ きっと深月ちゃんもミユにとってのお金よりも大切な物の一つだから」


「…………はい」

力強く私は答える

「私もミユさんは大切な存在です なら私もミユさんの為に何かしなければ」


「その心意気は良し! なら、少しミユの事を探ってみるか アリスもやってくれるよね?」


『えー、アタシもなの?』


「うぉ!!?」

驚いて思わずイスから転げ落ちそうになった


近くの壁に掛けられた鏡の中、さっきまで私とロストちゃんとレイさんと店の風景しか映っていなかった鏡に唐突に現れる金髪でエプロンドレス姿の女の子、『鏡の中の歩行者(ドッペルゲンガー)』のアリスさんがそこには映っていた

この人はリアスさんの写し身らしく、鏡の中、物が映る物の中を自由に行き来できるらしい

その為鏡の中で気づかれずに盗み聞きも容易いのだ


『と言うよりよく気付いたわね、マジックミラーのようにそっちから顔が見えないように気を付けたのだけど』


「うちの王さまを甘く見るな」


「オレの『反発』はそうゆうのにも作用するからな」


レイさんの『反発』、あらゆる物を寄せ付けず跳ね返す事が出来る能力

例えばアリスさんがした『周りから見えなくする』事に反発して逆に『見えるようになる』となったりと、物理以外の事はほとんど効かないレイさん

だからレイさんには最初からずっとアリスさんが見えていたのだろう


それをいつの間にかロストちゃんに伝えていたようだ

『ホント、あなたは卑怯よね もう反王(レイ)を使ってあの白猫に自首させたら?』


「いや確かにミユの言いたく無い気持ちに反発すれば言う事が出来るんだが……」

それは出来るだけ使いたくないと言うようにレイさんは言う


「それやると他に影響が出るからね 下手するとイキナリミユが僕たちの事を嫌いになったりするからあまり使って欲しく無いんだよ……」


「…そうゆうのもあるんだ」

人の気持ちも変えれるとか何気に凄いんだねレイさんは


『で、アタシに何をさせようって言うの?』


「んー、そうだな…… ならまずは——————」

未夜)異世界系かー、この章終わったら手を出してみようかな?


ミハヤ)イキナリ登場…てかもしかしてこの章最終回?


未夜)それだと流石に締まりが悪いから取り敢えず一旦完結させて気が向いたらまた連載って感じにしようかな まだ分からないけど

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