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異世界に魔法はないんだよ  作者: バル33
エピローグ
31/32

目標


 絶望に陥り、殺し合いと濃厚な体験をしてから数日が経った。

 血なまぐさい人間同士の争いや、オークが暴れまわるなんてハプニングはなく、比較的平和に暮らしている。

 事件があってから異世界の住人はやってきていない。

 森林である場所に異物が入り込めば、森の精霊である『グリシャーシエ』が感知する能力が備わっている。

 世界を渡ってこないなら警戒する必要もないが、定期的にいつかは異界の者がやってくる。


 基本は害のない正常な人間ばかりしかやってこないのだが、殺人を好むイカれた奴もやってくるのだ。

 なんの知識を持たない人は餓死してしまう恐れがあるのでどうするか。

 ただ破壊と命を刈り取る狂人をどう対処するのか。

 頭を悩ませた結果は。


 ――損壊した村の跡地を修復し、復活させること。

 ――例外なく汚れ仕事をリアと二人ですること。


 今後の目標はこの二つ。 いつかは持たなくなるが、現状できる範囲はこれで限界だ。

 まだまだ遠い未来のお話だが……。


「シノったら! 木材渡してよ!」

「あー、すまんすまん」


 と、今は建設中だった。

 物耽ってしまう癖でもついてしまったのか。


「次は金づち頂戴」

「へいへい」


 パワフルにハンマーを地面に打ち付ける姿は男子顔負けだ。

 いいようにリアにこきを使われているが、気分は悪くない。

 こうして共に過ごせるだけで俺は幸せでいっぱいなのだから。

 いつまでも、いつまでも、末永く愛する人と幸あらんことを祈るばかり。

 

 

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