2話 可愛すぎる天使
ーー天使
曰く、それは天の使いとして人間界に遣わされるもの。
曰く、天国で生物の魂を導くとされているもの。
アニメやゲーム、漫画や小説、それらの空想の産物として描かれている。宗教等ではそうではないものもあるが...
「.........」
だかなぜそれが天使だと思ったか
「あ、あのっ、大丈夫ですか?どこか痛いところありますか...?」
「......」
「あの!き、聞こえてますか?」
「ーーーだ」
「は、はい...?」
「綺麗だ...」
「ふにゃ!?」
ーー美しい絹のような白髪。少しあどけなさが残っているが凛々しく、死人のそれとは違う血色のいい真っ白な顔。鈴が鳴るような透き通る声。
スラッと伸びた色白な手足。真っ白な布を身にまとっているその上からでもわかる豊満な2つの果実。
そしてーー
彼女の背後に見える2対の純白の翼、頭の上に浮かぶ円形のリング。
ーー目に映る彼女の情報が全て、願望も含めて天使であると、そうであって欲しいと。そう結論付けていた。
「ほんとに、綺麗だ...」
あまりにも現実離れしすぎている美しさを、いや神々しさを目の前にしてその言葉しか出てこなかった
そしてそのあまりにも綺麗すぎる天使な彼女は
「は、はうぅぅ......」
その真っ白な顔、耳までもを赤くし手で顔を覆っていた。