“俺が1年間、病院のベットで寝ていたら? 世の中はいろいろ変わっていたんだ!”
“俺が1年間、病院のベットで寝ていたら、、、?
世の中はいろいろ変わっていたんだ!”
俺は産まれてから一度も! ”大きな失敗をした事がない!”
全ては順調に俺の人生は進んでいた。
俺が産まれた家も、世界でも有名な家系に生まれ俺が名門の学校に通い、
俺の頭脳もケタ外れに頭がよく、しかも? スポーツ万能!
何をしても天才的に出来る子供だった。
俺は年齢を重ねても学力は天才で、ビジュアルもカッコイイ男になり、
高校では学年で一番可愛い女の子と付き合っていた!
それは女の子達もステイタスで、俺と付き合えた事で更なるステップに
繋がっていたとも俺は聞いていたんだ!
・・・俺が社会人になっても、俺は自分が経営者になり一流の企業まで
作り出す!
当時付き合っていた彼女も、”某有名なモデル”だった。
俺にないモノはない!
全て俺は手に入れていたし、”順風満帆”とはこういう事なのかと俺は
思っていた。
でも? ある日、俺は事故に遭い、これがキッカケで俺は転落人生に、、、!
【キィーキィーギュッ、ドーーン!】
『誰かが車に轢かれたぞー! 直ぐに救急車を呼んでくれー!』
『大丈夫なの? 死んでない?』
『息をしていない!』
『心臓は止まってる。』
『・・・は、早く! 救急車を、、、!』
俺はこうして、病院にそのまま入院する事になった。
しかも? 既に俺の心臓は止まっており”心肺停止。”
俺は体中に機械を取り付けられ、そのおかげで何とか生きている事になった!
俺の両親は機械を取り付けても何とか俺を生かす事をしてくれたのだが、
病院の医師は、”俺の命と交換に臓器提供をしてほしい”と言ってきた。
最初のうちは、俺の両親も彼女も友達も会社の従業員も何度も俺のお見舞い
に来てくれていたのだけど、、、?
日に日に、誰も俺の病室に来る人が居なくなっていく。
ただ”一人を除いてだが、”
彼女は俺の会社で働いている事務員の女の子だ!
彼女は俺の会社に入るまでは、何社も面接で落ち続けてきたと言う。
でも? 俺が面接官で彼女を面接した時、俺は直感に彼女を採用しよう
と思い、即彼女を自分の会社に入れる!
その事を、彼女は物凄く俺に感謝してくれていたらしく......。
毎日毎日、仕事終わりに俺のお見舞いに来てくれていた彼女。
俺は遠くから彼女がいつ来てくれるのかを心待ちにしていた。
病院のベットで寝ている俺は一切動かないし目も開いていないが、
俺は近くで彼女の話を黙って聞いていた。
『社長! 今日は、物凄く忙しかったんです! 私もやっと仕事を任せて
もらえるようになって、凄く嬉しかったな。』
『・・・早く! 目を覚ましてくださいね。』
*
・・・この日から3日後、俺は奇跡的に目を覚ました!
でも? 1年という長い時間、ずっと病院のベットで寝ていた為、
記憶力が曖昧に、体も1年間ベットで寝ていた為、体に全然力が入らない。
それから長い間リハビリを続けたが下半身が少し麻痺に、
まあ当然だが! 俺が目を覚ました事で両親は俺にはずっと家の中に居て
ほしいと言ってきた。
”俺を外に出す事が恥ずかしいと両親は俺に言ったんだ!”
こんなにショックな事はない!
俺の会社に行っても、既に俺の代わりに新しい社長がなっていた。
しかも? 俺が育ててきた後輩が俺が作った会社の社長になっていたんだ!
当時! 俺と付き合っていた彼女も後輩の彼女になっていた。
俺は何もかも失う事に、俺の順風満帆な人生は俺が事故に遭って病院のベット
で寝ている間に、全て変わってしまっていた!
唯一! 変わっていなかったのは? 会社の事務員の女の子だけだった。
彼女は俺の為に、リハビリにも毎日付き合ってくれた!
俺が普通の生活が出来るように、トコトン! 付き合ってくれたんだ。
そして俺は彼女と付き合い、結婚する事に、、、。
ただ俺は本当に幸せを手に入れたのかもしれない!
”偽物の人生ではなく! 本当の意味での幸せを手に入れる。”
だから今では彼女と、大きな幸せではないけど? 小さな幸せを二人で
送っている。
そしてもう直ぐ、俺と彼女との間に子供が産まれるんだ!
これが順風満帆の幸せのはじまりなのかもしれない。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。