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双子姫と母親の誕生日③

「三人とも、お誕生日おめでとう」


「あ、達也おじさんに朱里おばさん」


「来たか、達也に朱里」


「いらっしゃい、達也兄さんと朱里姉さん」


 来たのはやはり、達也さんと朱里さんだった。

 実はこの二人も幼い頃に時々双子の元に訪れては、色々溺愛していたようだ。

 その過程で、俺にもよくしてくれていたのだ。


「それに正樹君ね。 久しぶり」


「おじさん達の事は覚えてるかな?」


「ええ、覚えてますよ、達也さんに朱里さん。 あ、佐奈の隣にいる子は俺の同い年の義妹の真由です」


「二宮 真由です。 よろしくお願いします」


「こちらこそ、よろしくね。 真由ちゃん」


 そして、達也さんと朱里さんに真由を紹介する。

 元々、真由は今の俺と違って積極的に交流を深めるのが得意だしな。


「正樹君の事は、兄さんから聞いたわ。 まさか、あのニュースにもなってたいじめを『ポピュラーな遊び』と断言した小学校でのいじめ事件の被害者があなただったとはね」


「私もその話は真由ちゃんから聞いたの」


「ボクもね。 その時は怒りが沸いたよ。 今は廃校になってるけどね。 あの週刊誌を起点に闇が知れ渡ったからね」


「そうだな。 本当に廃校になってよかったよ」


 達也さんも朱里さんも双子や京也さんから俺の今の事情を聞いていた。

 それを踏まえて、その学校が廃校になってよかったとも言っていた。

 達也さんは、紗友里さんから配られたケーキを食べながらそう言ってたが。


「私達はまだ大丈夫そうだけど、問題は……」


「春日井君一家だな。 丁度、あの時は新規事業の立ち上げで隣の県に支社を構えたからな」


「まーくんとは、ボク達が5歳の時にあの家族と入れ替わりで出会ったんだよね。 で、小学一年生の時の夏祭りでおもちゃのペンダントを買ってくれたりなどして、いっぱい遊んでくれたんだよね」


 次に来るであろう春日井一家は、どうも入れ替わりで転勤になったようだ。

 その時は、新しい事業を立ち上げていた事もあり、その拠点として立ち上げた支社に支社長として隣の県に行ったようだ。

 俺は、その一家を知らないという事もあって、それがネックとなってトラウマが発症するかも知れないのだ。


「父さんと母さんが事情を伝えているから、大丈夫だとは思うけどね。 ほら、カズくん、またクリームが」


「佐奈姉、ありがとう」


 一応、京也さんと紗友里さんが事情を伝えているからと和哉くんの口を拭き取りながら佐奈が言う。

 それでも不安要素はあるんだけどね。


 考えても仕方がないか……。


「あ、そうだ。 田井中さんも呼んだんだった。 今回は大丈夫そうだしね」


「ああ、確か去年も同じクラスだったんだっけ?」


「うん。 去年もクラス委員長だったしね」


 思い出したかのように、佐奈が双子姫ファンクラブの会長でもある田井中さんを呼んだそうだ。

 今回は休日なので、来れそうだという。

 幸い、田井中さんとは何とか話せるようになっているので、そこも問題はない。


「来たよ、奈々ちゃんと佐奈ちゃん」


「田井中さんいらっしゃい」


「待ってたよー」


「あ、二宮くんと真由ちゃんも来てたんだね」


「ああ。 って、服部くんもか」


「田井中さんに呼ばれてでござる。 贈り物は持ってこなかったでござるが」


「何やってんのさ、田井中さん……」


 そうしている内に、インターホンが鳴ったようで、紗友里さんが対応した。

 そして、次に来たのは田井中さんだったようだ。

 隣には服部君も連れてきているようだが、いきなり田井中さんに連れてこられたらしい。


 強引な所があるんだな、彼女は……。

 佐奈も呆れてるよ……。


次回は明日の昼に更新します。


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