佐奈との自宅デート、再び②
今回は短いです。
「そういえば、まーくんの部屋のラノベの棚に父さんの作品もあるんだね」
「ああ。 当時は京也さんが執筆していた作品なのは知らなかったけどな」
「だろうね。 ボクや奈々は、父さんのラノベや母さんが受け持ったゲーム向けのイラストを見て影響したんだよ」
その後、RPGをしながらだが、佐奈は俺の本棚にあるラノベを見てそう言ってきた。
当時は意識してなかったが、後で奈々に聞いたら京也さんが執筆したラノベだという話だった。
佐奈がラノベやゲーム好きに影響されてるのが、京也さんの作品や紗友里さんのゲーム向けのイラストなのだとも。
「紗友里さんはイラストレーターだけど、奈々と佐奈も絵は描けるのか?」
「描けるよ。 母さん程じゃないけど、ある程度はね」
「やっぱり、紗友里さんの血筋だなぁ……」
やはりというか、奈々と佐奈も紗友里さん程じゃないが、イラストは描けるようだ。
絵心のない俺からしたら羨ましい限りだが。
「奈々はちゃんと教えを守ってるかなぁ」
「大丈夫だろう。 俺の母さんは教え上手だしな」
「そういや、真由ちゃんも当時は奈々みたいな腕前だったけど、上達したんだっけ?」
「ああ。 啓介に腕を振舞いたいらしいからな」
「真由ちゃんも健気だねぇ」
雑談したりRPGをして遊んだりしているうちにある程度時間が経過していたのか、佐奈が奈々を心配する。
紗友里さんが教えても上手く行かなかったとされる奈々の腕前が上達できるのかという心配だが。
ただ、俺の母さんは当時の真由をメシマズからメシウマに上達させた経歴を持つので、奈々も上達できるはずだ。
でなければ、母さんに時間を作って貰った意味がないからな。
「もう少ししたら真由から呼び出しが来るはずだし、それまで何か他のゲームでもするか?」
「じゃあ、このRPGでもしようか」
「SF風のRPGか。 持ってきたのか?」
「うん。 せっかくだしね」
しばらくしたら真由からの呼び出しがあるはずなので、それまでは別のRPGにしようと考えた。
そこで、佐奈がSF風のRPGソフトを持ってきたようだ。
見た感じ面白そうだし、やってみるのもいいな。
「分かった。 やってみよう」
「うんっ♪ じゃあ、ソフトを入れるね」
興味があるので、やってみようと告げると、佐奈は嬉しそうにソフトを入れ替える。
どうも佐奈のおすすめしたいRPGみたいだな。
俺がやってくれるのが嬉しいのだろう。
お金が溜まったら、買おうかな……。
「兄さーん、佐奈ちゃーん。 お昼だよー」
佐奈のおすすめのRPGを暫くやっていたら、真由から呼び出しを受けた。
そろそろ昼食の時間らしい。
佐奈曰く、今日は昼食もここで摂ってもいいと許可を貰っている。
つまり、佐奈とこの家で一緒に昼食を摂るという事だ。
そう考えながら、俺はセーブをしてからゲーム機を止める。
「さて、奈々は腕前が上がったのかな?」
「母さんに聞けば分かるだろうな。 キッチンに行こうか」
「うん。 先にトイレに行ってからね」
奈々の料理の腕前が上がってるのか気になるが、そこは母さんに聞いてみればわかるだろう。
ひとまず、トイレを済ませてから俺と佐奈は、下の階のキッチンへと向かうのだった。
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