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父親からの情報と対談の希望

「そうか。 例の二人は退学でお局教師は免許剥奪か」


「粕原議員が落選して文部科学大臣から降ろされるだけで、ここまでなるのか?」


「私も疑問には思ってる。 総裁選であの真面目な人が勝利して首相になって、内閣改造もしたらしいけど」


 百合原とのアクシデントがあったその日の夜。

 家族と食事をしたところで、俺と真由は疑問に思った事をお父さんに聞いてみた。

 悪野と葛宮、そしてお局教師の粕原については関りのある議員が落選した上で、首相が変わり、内閣改造で文部科学大臣でなくなっただけで、あっさり退学やら教員免許の剥奪が出来るのかと。

 親族が記者を務めて、服部くんの父親とも友人であるお父さんになら分かるかなと期待してだが。


「記者である弟や服部さんに聞いた話だが、まずお局教師は当時の粕原一族のコネで教員免許を不正に貰っていた事がバレたらしい」


「コネでなったと言うのは知ってたけど、やっぱり一族からか」


 まず、粕原についてだがやはりというか、多くの地方の教育委員会を支配していた粕原一族によるコネで過程をすっ飛ばして教員免許を得ていたようだ。

 これについては、ある程度は予測していたが……。


「じゃあ、前の校長が圧力に屈していたのも……」


「九条家の中の分家だが、どうもそこの身内が粕原一族に借金をしていてな。 それによる弱みらしい」


「うわぁ……」


 九条家の分家の一つを任せていたのだが、その身内の誰かが粕原一族に借金をしていたようで、それによる弱みも握られていたそうだ。

 そういや久留里校長は、弱みを握られていた事で安定した学校運営が出来なかった事を謝罪していたが、それだったのか。


「あと、粕原一族には悪野の親族と葛宮の親族も一緒にいて、彼らによって正樹君の前の父親をひき逃げで殺したと証明される書類も見つかったそうだ」


「え……!?」


「じゃあ、父さんは……、本当はあいつらに……!?」


、さらに驚くべき闇をお父さんから聞かされた。

 俺の前の父が、ひき逃げで死んだのは知ってるが、それをしたのは粕原一族とその仲間たちだという証拠の書類が出て来たと言う。

 当然ながらそれを【週刊文冬】に報じられたら、瞬く間に炎上したようだ。

 その手の闇が粕原議員が落選したと同時に瞬く間に広がりを見せたから、奴らは生きにくくなってきたのだろう。


「でも、何で父さんが奴らに……」


「多分、粕原一族の思想を脅かす存在なのだろうと思って、退勤時間を調べてひき逃げで殺そうとしたのだろう。 そうすれば、母子家庭となり、見下せるようになるからな」


「それで兄さんがいじめられるなんて……、酷いにも程があるよ!!」


「私が正樹君のお母さんに出会ったのは丁度そのタイミングだからな。 弟も一緒に事情を聞いて色々動いたのさ。 私も君達を放っておけなかったしね」


「そこから母さんとの交際が始まってたのか」


 粕原一族にとって、脅威となりえそうな家族の片割れをなんらかの形で殺して、母子家庭やら父子家庭にさせてからいじめを遂行するという。

 聞いてみただけでも怒りしか湧いてこない。

 しかし、怪我の功名なのか、その時期に行動力のある今のお父さんと出会い、母さんと仲を深めたようだった。


「それ以外にも、かなりの埃が出てきてな。 それも報道されて大炎上さ」


「影響力を失ったから、一転して退学などに処せることが出来たのか」


「その通りさ。 これでもかという位のネタがバンバン出てきては大炎上だから、もみ消しも不可能だからね」


 粕原議員の落選を機に、色んな埃が叩けば叩くほどたっぷり出て来た事で大炎上し、影響力も失ったからこそ、悪野達の退学と粕原の教員免許剥奪が叶ったのだろう。

 そして、一族が掌握していた幾つかの地方の教育委員会も、急遽ごっそり人員を入れ替える事になるだろうな。

 それでも警戒は強める必要があるのだけど。


「所で、話は変わるが、今のクラスにあの高岡さんの娘姉妹がいるんだって?」


「ああ。 奈々と佐奈も同じクラスで俺の事を覚えててくれてたよ」


「ある意味、愛の奇跡なのかもね」


 悪野達の内容が分かった所で、話が変わる。

 今度は奈々たちの事についてだ。

 啓介と真由と分断されて不安視されていたが、奈々と佐奈のおかげで今のクラスでも何とかやっていけるからな。

 真由も佐奈が俺の事を覚えていた事に【愛の奇跡】なんて言ってるが……。


「丁度仕事帰りに、京也さんと出会ってな。 正樹君の事を話したら久しぶりに会ってみたいと言ってたのだよ。 多分、佐奈ちゃんという子からも正樹君の事を聞いてるみたいだろうしね」


「……マジで?」


 お父さんの話を聞いて、開いた口が塞がらなかった。

 確かに俺は、奈々と佐奈の両親とも昔は接していたが、両親も覚えていたのか。

 そこで、佐奈と奈々の父親が俺に久しぶりに会いたいと……。


 大丈夫だろうか?

 奈々と佐奈は平気だったが、二人の両親に対してはそうであると限らないしなぁ。


 トラウマが発動しないといいんだけど……。



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