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佐奈とデート(公園編)

 公園に入った俺達は、近くのベンチに腰を掛ける。

 そして、子供たちが砂場で遊ぶ様子を見ながら、思い出話に花を咲かせている。


「懐かしいね。 こことは違う公園でまーくんと奈々と一緒に砂遊びしてたんだよね」


「ああ、6歳の頃か。 夏祭りに入る前の頃からよく遊んでたっけ」


「うん。 まーくんっていつもボク達の方に合わせてくれてたんだよね。 ボクや奈々が作る砂の城にお手伝いをするみたいに」


「下手して喧嘩して、泣かせたくはなかったしな」


「それなんだよね。 まーくんが優しすぎて遊び終わった後で申し訳ない気分だったんだよ。 まるでボクと奈々がメインで遊んでたみたいで」


「当時の俺としては、奈々と佐奈が楽しむのを見たかったしな」


「あれからボクも奈々も積極的にまーくんにも砂遊びに参加させてたんだよね。 砂の城くらい崩れててもいいからって」


 子供たちが砂遊びをしている様子を見ながら、俺と佐奈と奈々が小学生だった頃の砂遊びの時を思い出しながら話した。

 確かに当時の俺は、奈々と佐奈の砂の城を作るのを手伝う程度だった気がする。

 二人を泣かせたくなかったというのが本当の理由なのだが、あれがあってから奈々と佐奈は俺にも積極的に砂遊びをさせていたな。

 当然ながら、俺が関わるとあっさり砂の城が崩れるのだが、二人は泣くどころか、楽しそうにはしゃいでいたんだっけ。

 確か『おすなのおしろなら、くずしてもいいんだよ。 またつくればいいから』って言いながら。


「砂遊びだけじゃつまらないから、ブランコや雲梯やすべり台も利用してたんだよね」


「ああ、あそこにあるブランコのようにか?」


「うん。 誰も使ってないし、少しやってみようか」


 そう言いながら佐奈がベンチから立ち上がり、砂場とは真逆の方向にあるブランコに向かう。

 大きさ的には、ちょうど俺達にも使えそうな大きさだ。


「これも懐かしいね。 8歳の時にはこうやってブランコの台に乗って揺らしてたね」


 佐奈はブランコの台を立ち乗りして、全身を使って揺り動かし始めた。

 そういえば、佐奈は元々元気っ子だったから、8歳の時からこういうやり方をしだしたんだっけ。


「あ、佐奈……!」


 しかし、そこで今の佐奈の服装を思い出して止めようとしたが遅かった。

 楽しそうにブランコを揺らしている佐奈のスカートが捲れて下着が見えてしまう。


(白……!!)


 今日の佐奈の下着は白だった。

 いや、佐奈のスカートの中をガン見してる場合じゃない。


「佐奈、一旦降りよう!」


「え? あー、そういう事か。 仕方ないな」


 名残惜しそうにブランコから降りる佐奈。

 激しくブランコを揺らしている際にスカートが捲れている事に気付いたので、すぐに降りてくれたのだが、俺に対して無防備すぎませんかね?

 今の光景を誰かが盗撮しているのかも知れないんだしさ。


「少しはまーくんにとって目の保養になったんじゃないかな?」


「からかうなよ」


「あはは、じゃあトイレに行ってからお茶を飲んで家に戻ろうか」


「そうだな。 何だかんだで長話したしな」


「そろそろ真由ちゃんも準備が終えてるはずだしね」


 そういや砂場についての話やらブランコの話やらでそこそこ長く話した気がするな。

 丁度公衆トイレがあるし、二人でそこまで行ってから男女別のエリアに入り用を足した。


 その後に自販機で買った小さめのお茶を飲んでから家に戻ってゲームで遊ぶ。

 ゲームで楽しむ時にも、思い出話を交えられたらいいかな?

 あと、佐奈が好きそうなゲームって今はどんなジャンルだろうな……。


「それじゃあ、まーくんの家で沢山ゲームをするぞー!」


 そんな事を考えながら、佐奈に腕を組まれたまま家に戻るのだった。



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