38. ロックスライムの弱点
すっっっごい今更なんですが、「30. 7日目」にてHPとMPの数値を加算し忘れていたことに気が付きました。
称号効果で10%上昇するため、(+20)を追記して修正しておきました。
石化を解除したロックスライムAが再び動き出す。
すると、今までAの後ろを追従していたB・Cがそれぞれ左右へ回り込むような動きを見せる。
コミュニケーションを取れる程知能のある魔物ではないが、その行動にはこちらを倒すという明確な意志を感じる。
こちらの攻撃をものともせず、じわじわと着実に追い詰められるような感覚。
冒険者の中にはこれがトラウマになって引退したり、19階層までの魔物で生計を立てる人もいるとか。
NPCはプレイヤーと違って死んでも生き返ることはないので然もありなん。
「ま、この世界では俺もそっち側なんだけどさ。」
確かに攻撃が効きにくいとはいえ、恐れることはない。
一見すると物魔両対応に思えるロックスライムだが、当然弱点はある。
真ん中から先が折れた串を、迫ってくるロックスライムAへと投げつける。
命中する瞬間、ロックスライムは体色を灰色に染め、滑らかな体を角ばらせた。
「このタイミングで───《ウォーターボール》!」
ロックスライムの十八番である『石化』の弱点。
それは、他の岩石系魔物と同じように魔法……とりわけ水属性に対しての耐性が大きく下がる点だ。
加えて、石化中は動くことができないので簡単に魔法を当てることができる。
「これならまだリトロックくんの方が面倒ってね!」
タネさえ分かってしまえばここのボス戦は作業ゲーと化す。
適切な距離を保ち、武器で攻撃すると見せかけて『石化』を誘発させ、魔法を撃ち込む。
因みに、物理型の人でも攻撃のタイミングが変わるだけでやることは同じだ。
『石化』を誘発させるところまでは同じで、その後は『石化』が解除されるのを待って攻撃すればいい。
この時、他2体にも時間差をつけて『石化』を発動させられると、近付かれるのを抑えつつ効率的に攻撃することができる。
閑話休題。
それからはリズムゲームのようだった。
Aに魔法を撃った後はバッグから新しい串を取り出してBを石化させ、《ウォーターボール》を放ち、Cにも同じことをする。
Cが終わった後はAへと向き直るが、Aの石化はBへ魔法を撃ったあたりで解除されているため、近付かれた分の距離をバックステップで戻しつつ串で小突いて、再び『石化』を発動させる。
慣れれば割と簡単に立ち回れるが、意外とタイミングを覚えるのが難しかったりする。
コツは無理に魔法を撃たず、1発で我慢することだ。
急がば回れという言葉があるように、じれったい気持ちをグッと堪えてループを作ることで、結果的には効率的にダメージを稼ぐことができる。
途中、MPの補給を何回か挟みながらもループの維持をし続けていると、遂に目の前のロックスライムAが光の粒子になって消えていった。
その数秒後にはB・Cも光に変わり、こうして20階層のボス戦は何事もなく幕を閉じた。
「ふぃ~疲れた。レベルは上がったかなーっと。」
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クロト Lv 28
所属:冒険者ギルド
Eランク
SP 0 pt
HP 280(+28)
MP 280(+28)
STR 83(+8)
INT 235(+25)
STM 47(+5)
DEF 46(+4)
AGI 121(+13)
DEX 46(+4)
SEN 45(+4)
《称号》
女神に選ばれし者
初級冒険者
初級片手剣使い
駆け出し棍使い
初級魔法使い
駆け出し盾使い(new)
《熟練度》
細剣術 Lv 15(+1up)
棍棒術 Lv 7
空魔法 Lv 1(new)
火魔法 Lv 7(+3up)
水魔法 Lv 15(+8up)
風魔法 Lv 3(new)
小盾術 Lv 2(new)
《スキル》
【走突】【一段突き】【二段突き】(new)
【叩きつけ】 【横殴り】
《魔法》
【転移】(new)
【ファイヤーボール】
【ウォーターボール】
【ダウンフォース】
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「ま、そんな甘くはないか……。それじゃあドロップを忘れずに拾って───『帰還』!」
割と大事な魔法をさらっと出していくスタイル。
次話で少し詳しく書きます(多分)。
P.S. ぽこあ楽しすぎる




