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「……すーぐラブラブするんだからっ。私がいること忘れてませんかー?」


いつの間にかすずが戻ってきていて、扉に手を掛けて呆れた目をしてこちらを見ていた。


小学三年生、なかなかに冷静なツッコミをする。


「すずもおいでよ。」


「私はいいってば。」


「いいから、いいから。」


おませなすずを強引に引き寄せ、三人でぎゅうっと抱きしめあった。なんだかんだで、まんざらでもないすずが可愛い。


三人での生活は今日から四人になる。

また新しいことの連続だ。


圭佑さんがいて、

すずがいて、

そして赤ちゃんがいて。


幸せで自然と顔がほころぶ。


思えば、お姉ちゃんからすずを押しつけられたことから始まった私の訳あり生活。それがまさかこんなに幸せな人生になるとは誰が想像しただろう。


「圭佑さん、すず、大好きだよ。」


私が言うと、二人は満面の笑顔になった。




【END】

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