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日常
「答えがわかったぞ」
そういってネルは答えを入力しようとする。
「待て!」
ケンが止める。
「そんなに簡単に答えが求まるはずがない。だいたいお前はいつもド派手に...」
こんな調子でやって行けるのだろうか、ただ1人俺だけが不安を抱えていた...。
俺はこの春から大学生だ。っていっても地元の大学だからなんら生活が変わるわけじゃない。ただいつもと同じように学校に行き、授業を受け、バイトをし、家に帰ってはY○uTubeを見る、そんな生活。だが、今まで隠してきたが、俺にはとっておきの秘密がある。実は俺は魔法が使えるのだ!!!......自分で書いていてバカバカしくなってきた。
「こんな出だし、どこにでもあるぜ。もっとこう、ド派手な方がいいと思うぜ、俺は!」
横から口を突っ込まないでくれ、ケン。まぁ、ケンの言っていることは十分わかる。第一俺もそう思っていたからな。でもな、ネタが無いんだよ、ネタが!そういえば、ケンの父さんは冒険家だったし、今度なんかネタ提供してもらおうかな...?
そんなことを思いながら、俺はそっとパソコンを閉じた。