再びお寺へ
やよい :「ねえ、怪しいお寺でしょ」
でんでん:「そうだね、入ってみようか?」
やよい :「でんでんさん先に行って、私怖いから後
ろからついていく。」
そのお寺は荒れ果てていて人が住んでいる気配は
ありませんでした。 その時、鈴の音がどこからとも
なく聞こえてきました。
やよい :「ねえ、さっきから鈴の音が聞こえない?
なんか気味が悪いわ」
でんでん:「うん、さっきから気になっていた。もしかし
てミミかな? ミミ、ミミ」
・・・ : ガサガサ
でんでん達の前に1匹の猫が現れました。でんでん
は、猫に質問するのは 恥ずかしかったのですが、
何か聞いてみようと思いました。
でんでん:「あなたはミミですか?」
猫 :「そうですが、なぜわたしの名前を知ってい
るのですか?」
でんでん、やよい:「ね猫が喋った!」
でんでんとやよいはびっくりしましたが、気を取り直
し、話を続けました。そして、マチャラのこと、不思
議なお坊さんから猫のミミに合ってほしいとお願いさ
れたことを話しました。
ミミ :「そうでしたか、和尚はまだ、スミコと合って
いないのですね。実は、。。。
この町の北外れにポスチャーという洞窟が
あるのですが、最近、妖怪が住み着いてし
まったのです。この妖怪は人を動物に変え
るという恐ろしい力を持っています。和尚
と、スミコと、私の3人で妖怪を退治に行っ
たのですが、逆にやられてしまい私は猫の
姿にされてしまった
のです。和尚は、何とか逃げることが出来
ましたが、スミコは行方が判らないのです。
スミコは何かあったときは、あそこで待って
いてくださいと言い残したまま。。。 マ
チャラはスミコが持っているはずなのです
が。。。」
やよい :「もし、スミコが動物にされているとしたら、
あなたと同じように しゃべれるのです
か?」
ミミ :「多分、私もこんなにされてしまいました
が、中身は人間のままなの です。」
でんでん:「ミミさん、私たちに出来ることはあります
か?」
ミミ :「ご好意は嬉しいですが、あなた達を危険
な目に遭わせるわけには いきません。」
やよい :「私たちなら大丈夫です。それに、私たち
がこうして話しているの は、何かの縁だと
思います。私なんか、でんでんさんが、ミミ
さん を捜している時に助けてもらったので
す。」
でんでん:「すでに、乗りかけた船ですし、最後まで
お手伝いさせてください。」
ミミ :「ありがとうごさいます。私もこんな体なの
で和尚一人に無理させて いたので、ホン
トに心強いです。 それでは、スミコを探し
てもらえませんか、スミコも動物にされて
いるかもしれません。あの妖怪は、人を動
物にしますが、動物にで きるのは、かめ
と、猫と、クマと、ウサギの4種類しかあ
りません。 手がかりはそれぐらいしかな
いのですが、よろしくお願いします。
もし、危険を感じた場合は、無理しないで
ください。私は、いつで もここにいます、
なにか判りましたら連絡してください。」
でんでんとやよいは、お寺を後にし、スミコ探しを始
めました。