出会い
2つ目のお寺、3つ目のお寺とミミを探しましたが、
見つかりませんでした。
でんでん:「あれ、この町にはお寺は3つしかない
のに変だな? ここは、もう町外れだな、
誰かいないかな」
でんでんは、辺りを見回しましたが、ひっとこひとり
見つけられませんでした。
でんでんは、少し疲れていたので近くの木陰で休
むことにしました。木陰の近くに行くと、なんと一人
の女性が倒れているではありませんか。
でんでん:「もし、大丈夫ですか。」
女性 :「あの、何か食べる物持っていませんか、
おなかがすいて動けないのです。水もお
願いします。」
でんでんは、お昼のためにパンを持っていたので全
部あげました。水は半分わけてあげました。
でんでん:「少ないけどこれを食べて。水はここにあ
るし。」
女性 :「それでは、あなたの分がなくなってしまい
ます。半分で結構です。」
でんでん:「今日はダイエットの日だから、全部食べ
て。」
その女性は、ちょっとためらいましたが、おなかがす
いていたので全部食べました。その女性は全部食
べ終わると安心したのか眠ってしまいました。それ
で、でんでんは自分の上着をかけてあげました。そ
の女性の寝顔を見て、でんでんは、なんて綺麗な人
なんだろう、それにどことなく気品があるなと思いま
した。
1時間ぐらいたってからその女性は目を覚ましま
した。
女性 :「お恥ずかしいところをお見せしました、
ごちそうになったのに、寝てしまうなんて。
申し後れました、私はやよいと申します。
助けていただいてありがとうごさいま
した。」
でんでん:「困ったときはおたがいさまだよ。やよい
さん、もし良かったらうちに来てご飯でも食
べなよ。あれだけじゃ足りないだろ。」
やよい :「いいんですか?ありがとうごさいます。」
でんでんはやよいにでんでん特製ランチをごちそう
してあげました。そして、やよいに不思議なお坊さん
のこと、マチャラのこと、猫のミミのこと、お寺を
探したけどミミは見つからなかったことを話しまし
た。
食事が終わるころには、でんでんとやよいはすっか
りうち解けていました。
やよい :「ふ~ん、不思議なお坊さんだね、それに
猫に会って どうしろって言うんだろうね。
ねえ、私も一緒にミミ探し してもいい?お
もしろそうだし。 連れていってくれたらいい
こと教えてあげる。
でんでん:「やよいさんがいたら心強いな、いいことっ
て、もしかして ミミを知っているの?」
やよい :「ミミは知らないけど、こっちに来るとき古
いお寺を見つけたの。 怪しいでしょ。
いいこと教えてあげたからアイスクリーム
もおごってね。フフ」
でんでん:「しょうがないな。明日そのお寺に行く時に
買ってあげる。 今日は疲れただろ。奥の
部屋が空いているから。そこで休んで い
いよ」
次の日、朝食を食べた後、2人はそのお寺に行って
みました。