お寺で
出発してから、でんでんはお坊さんのお寺がどこに
あるのか判らないことに気づきました。
でんでん:「あっ、お坊さんのお寺ってどこにあるん
だろう?僕って馬鹿だなぁ。聞いておけば
良かった。それに、猫に合ってどうするん
だろう。」
でんでんは途方に暮れていましたが、すぐに忘れて
しまいました。それに、マチャラというのがすごく気に
なっていたのです。
でんでん:「マチャラって、何だろう、”この世の人々を
幸せに導く”て言っていたけど、どんなこと
が書かれているんだろう」
でんでんは、自分が貧乏で不幸だと思っていたの
で、よけい気になっていたのでした。それに、でん
でんには、世界一の画家になりたいという夢があり
ましたが、貧乏だったので、あきらめていたのです。
でんでん:「マチャラってのがあれば僕も幸せに成れ
るのだろうか?お金もいっぱいあって、そ
のお金で絵の勉強をして、画家になれる
のだろうか?そうだ、あのお坊さんの手伝
いをしてマチャラってやつを教えてもらお
う。」
でんでんは、いきなり元気になり、お寺を探し始めま
した。この町には、お寺は3つしかないので、1つづ
つ回ってみることにしました。
1つ目のお寺で。
でんでんは、掃除をしている小坊主さんを見つけま
した。
でんでん:「あの、失礼ですけど、このお寺でミミとい
う猫を飼っていますか?」
小坊主: 「あ、猫なら、3匹ほどいるよ、そこら辺に
いるから探してみて。」
でんでん:「ありがとう、あの、変なこと聞くようですけ
ど、その猫ってしゃべ ります?」
小坊主: 「はあ????」
でんでん:「そうですね、猫が喋るわけないですよ
ね。あはは」
でんでんは、恥ずかしくなったので、すぐに猫を探し
始めました。
でんでん:「ミミ。。。ミミ。。。どこだい。ふう、なかな
かみつからないや」30分後やっと1匹の
猫を見つけました。
でんでん:「あっ。いたいた。ミミこっちにおいで。
いいものあげよう。」といいつつデンデン
は、煮干しを手に持って猫に近づきました
猫が、煮干しを食べ始めたので、でんでん
は、ここぞとばかりに捕まえようとしました
でんでん:「あいたたた。」
なんと、でんでんは猫に手を引っ掻かれた上逃げら
れてしまいました。ふと気づくとそこにはさっきの小
坊主さんが立っていました。
小坊主: 「あんた、さっきからなにしてるんだ。」
でんでん:「あ、さっきの小坊主さん、なにって、猫の
ミミを探しているんです。」
小坊主: 「ミミねぇ、うちにはそんな猫いないよ。」
でんでんは、あっけにとられながら、そんなら早く
言えと思いましたが、小坊主さんじゃしょうがないと
思ってすごすご引き上げました。